The Spy

  • 2020.12.18
    デッキ紹介
    OONS

     

    ■デッキリスト

    画像付きリスト・MOリスト

     

    ・土地
    1:《森/Forest》

     

    ・クリーチャー
    4:《ほくちの壁/Tinder Wall》
    4:《野生の朗詠者/Wild Cantor》
    4:《猿人の指導霊/Simian Spirit Guide》
    4:《欄干のスパイ/Balustrade Spy》
    4:《通りの悪霊/Street Wraith》
    2:《死の一撃のミノタウルス/Deadshot Minotaur》
    2:《奈落の守り手/Pit Keeper》
    1:《血の執行司祭/Blood Celebrant》
    1:《洞窟のハーピー/Cavern Harpy》
    1:《記憶の壁/Mnemonic Wall》
    1:《アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodel》

     

    ・呪文
    4:《暗黒の儀式/Dark Ritual》
    4:《陰謀団の儀式/Cabal Ritual》
    4:《忌むべき者の歌/Songs of the Damned》
    4:《土地譲渡/Land Grant》
    4:《魔力変/Manamorphose》
    2:《モルグの窃盗/Morgue Theft》
    1:《証拠隠滅/Destroy the Evidence》
    4:《水蓮の花びら/Lotus Petal》
    4:《妖術師のガラクタ/Conjurer’s Bauble》

     

    ・サイドボード
    4:《ウラモグの破壊者/Ulamog’s Crusher》
    4:《信仰無き物あさり/Faithless Looting》
    4:《死体発掘/Exhume》
    3:《自然の要求/Nature’s Claim》

     

    ■概要

    最近裏面土地カードが作られたことで他フォーマットでも話題の、「The Spy」です。
    現実的な確率ではありませんが、一応理論上はワンターンキルを決めることもできるロマンデッキです。

     

    ・デッキに1枚だけの土地を引き込むか《土地譲渡》でサーチ
    ・《欄干のスパイ(or証拠隠滅)》を唱える
    ・デッキが全部墓地に落ちるので《忌むべき者の歌(or妖術師のガラクタ)》で大量マナ確保
    ・なんやかんやして勝つ
    というのがコンボの流れです。

     

    ■強みと弱み

    強みは…ロマンです。
    真面目に言うと、「決まれば勝ち」なので、ブロッカーで盤面をしっかり守るようなデッキに対しては強く出られると思います。

     

    弱みは、とにかく不安定であること、その割に相手の妨害を受けてしまうことです。
    構築にもよるのですが、今回のリストのタイプだと《稲妻》のような除去呪文もこのデッキへの妨害として機能してしまうので、コントロールでない普通のミッドレンジやアグロにもしっかり妨害されてしまいます。

     

    ■このデッキでのコンボルート

    ちょっと複雑で、カード1枚1枚を紹介してどうという話でもないので、以下にコンボ手順をまとめます。
    それをもって、本記事のカード紹介とさせてください。

     

    ・コンボ始動の手順

    ①《森》を《土地譲渡》経由もしくは素引きで入手
    ②《忌むべき者の歌》が手札にある、もしくは《妖術師のガラクタ》が場にある状態にする
    ③黒1マナ浮かせた状態で《欄干のスパイ》もしくは《証拠隠滅》を唱える
    ⇒デッキがすべて墓地に落ちる
    ④《忌むべき者の歌》を手札から唱える、もしくは《妖術師のガラクタ》で《忌むべき者の歌》を回収してそのまま唱える

     

    ・コンボ始動後の勝ち手順

    簡単に言えば、「《洞窟のハーピー》で《記憶の壁》《アスフォデルの灰色商人》をバタバタさせる」ところを目指す動きとなります。

     

    ①《モルグの窃盗》フラッシュバック×2
    ⇒《血の執行司祭》と《奈落の守り手》を回収
    ②《血の執行司祭》と《奈落の守り手》を召喚
    ⇒《奈落の守り手》のCIP能力で《洞窟のハーピー》を回収
    ③《洞窟のハーピー》召喚
    ⇒CIP能力で《奈落の守り手》をバウンス
    ④《奈落の守り手》を召喚
    ⇒CIP能力で《記憶の壁》を回収
    ⑤《記憶の壁》召喚
    ⇒CIP能力で《忌むべき者の歌》を回収
    ⑥《忌むべき者の歌》を唱えてマナ確保
    ⑦《洞窟のハーピー》の能力で自身をバウンスし、再度召喚
    ⇒CIP能力で《奈落の守り手》をバウンス
    ⑧《奈落の守り手》を召喚
    ⇒CIP能力で《アスフォデルの灰色商人》を回収
    ⑨《アスフォデルの灰色商人》召喚
    ⇒CIP能力で黒の信心の数だけドレイン
    ⑩《洞窟のハーピー》の能力で自身をバウンスし、再度召喚
    ⇒CIP能力で《記憶の壁》をバウンス
    ⑪《記憶の壁》召喚
    ⇒CIP能力で《忌むべき者の歌》を回収
    ⑫《忌むべき者の歌》を唱えてマナ確保
    ⑬《洞窟のハーピー》の能力で自身をバウンスし、再度召喚
    ⇒CIP能力で《アスフォデルの灰色商人》をバウンス

     

    以降、⑨~⑬を無限に繰り返し無限ドレイン

     

    ■調整候補や採用候補

    デッキをすべて墓地に落とした後の勝ち方が違うものをここに紹介します。
    二つとも、勝つために使うパーツの枚数がこのリストの型よりも少なく、また除去による妨害が効かないため安定する部分もありますが、無限ライフルーズではなく有限ダメージなので、相手にライフを回復されたり軽減されたりすると厳しいという部分があります。

     

    自分は「オールインコンボを決めたのに勝てない」のがコンボデッキの思想として嫌だったので、今回のリストに至っています。
    ただ、コンボを決めるまで手順がある程度多いため、MOで回す分にはクリックが大変だったり時間負けに繋がったりするかもしれません。

    ・《惨劇の記憶/Haunting Misery》
    《無政府主義者》で《忌むべき者の歌》を拾い、このカードのダメージで勝つタイプです。

     

    ・《ケアヴェクの火吹き/Kaervek’s Torch》
    《レオニンの従者》で《妖術師のガラクタ》を経由して《忌むべき者の歌》を拾い、このカードのダメージで勝つタイプです。

     

    ■おわりに

    Pauper界屈指のロマンデッキであるThe Spy、そのうち1つの型を紹介しました。

     

    特に占術などをするでもなく、ただただデッキトップからカードを引き続けて「あ、揃った」で勝利するので、MTGとは違うというか、感覚的には麻雀の一人回しをやっているような感覚でした。

    そのくらい「普段と違う」体験ができるデッキなので、刺激を求める方は是非お試しください。

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