・土地
6:《島/Island》
1:《沼/Swamp》
3:《ディミーアの水路/Dimir Aqueduct》
3:《サプラーツォの岩礁/Saprazzan Skerry》
2:《灰のやせ地/Ash Barrens》
1:《陰鬱な僻地/Dismal Backwater》
1:《囁きの大霊堂/Vault of Whispers》
1:《教議会の座席/Seat of the Synod》
1:《誘惑の洞窟/Cave of Temptation》
・クリーチャー
4:《かき鳴らし鳥/Thrummingbird》
3:《粗石の魔道士/Trinket Mage》
3:《死体の野犬/Corpse Cur》
・呪文
4:《悪性の傷/Virulent Wound》
4:《定業/Preordain》
3:《論議を呼ぶ計画/Contentious Plan》
2:《喪心/Cast Down》
2:《着実な進歩/Steady Progress》
2:《神秘の指導/Mystical Teachings》
1:《殺し/Snuff Out》
1:《チェイナーの布告/Chainer’s Edict》
1:《目的のための燃料/Fuel for the Cause》
1:《禁制/Prohibit》
1:《啓示の雨/Rain of Revelation》
4:《永遠溢れの杯/Everflowing Chalice》
4:《鋸刃の矢/Serrated Arrows》
1:《虚無の呪文爆弾/Nihil Spellbomb》
・サイドボード
2:《グルマグのアンコウ/Gurmag Angler》
2:《黒薔薇の棘/Thorn of the Black Rose》
2:《嵐縛りの霊/Stormbound Geist》
3:《水流破/Hydroblast》
2:《予想外の牙/Unexpected Fangs》
1:《チェイナーの布告/Chainer’s Edict》
1:《息詰まる噴煙/Suffocating Fumes》
1:《払拭/Dispel》
1:《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》
《悪性の傷》による毒カウンターがじわじわ増殖していくというホラー映画チックなフレーバーから作成されたデッキです。シナジーがあるカードを探していった結果、最終的に《鋸刃の矢》を利用したコントロールのようなデッキになってしまいました。
《永遠溢れの杯》によるビッグマナを利用する術を考えましたが、どうしても最終的に「トロンで良くね?」となってしまうので途中で考えるのを辞めました。
《鋸刃の矢》は増殖呪文と合わせてかなりの数の矢を飛ばすことができるので、タフネス1が多いフェアリーなどのデッキは戦いやすいです。
クリーチャーの数が少ないですが、消耗戦には《死体の野犬》の回収ループでクリーチャーを維持し続けられたり、デッキ本来のテーマである「増殖で毒カウンターを増やして勝利する」ことが狙えたりと粘り強く戦えるのも魅力です。
逆に動き出しは遅く、うまくデッキが回り始めるまで時間がかかるので速度の早いデッキには苦戦を強いられます。
・《悪性の傷/Virulent Wound》
このデッキを組むに至ったカードです。-1/-1カウンターは巨大化や果敢等の修正で避けることができないため、除去としては及第点ですね。ちなみに似た効果を持つコモンとして黒赤混成マナの《傷跡/Scar》や、増殖効果もついている《不気味な苦悩/Grim Affiction》、クリーチャーである《煙霧吐き/Fume Spitter》などがいます。
・《鋸刃の矢/Serrated Arrows》
メジャーなデッキでも使われたりする強力な盤面コントロール力を持ったアーティファクトです。普通に使ってもフェアリーやスライ等に圧力をかけることができ、本デッキには採用していませんが《幽霊のゆらめき》や《残響する真実》等の使い回しが常套手段です。
今回、増殖に着目して使用しましたが、増殖呪文が相手のクリーチャーに乗せた-1/-1カウンターと《鋸刃の矢》の鏃カウンターを増やすことができ、一粒で二度美味しいを味わえて非常に楽しかったです。
・《永遠溢れの杯/Everflowing Chalice》
ダブルマスターズでパウパーリーガルとなり、少し注目を浴びたカードです。単体で2マナ→4マナの動きを行うことができ、増殖と組み合わせると一気に使用できるマナが増えていきます。このデッキでは《鋸刃の矢》の早期着地や、《死体の野犬》、《神秘の指導》等のサポートに活躍しました。
ただ、同じ無色マナを活かす構成だとやはりウルザランドに軍配が上がり、0マナのアーティファクトである点もサイド後に非常に割られやすくなってしまう等、使用するのは環境的に厳しいというのが現状だと思います。
・《かき鳴らし鳥/Thrummingbird》
2マナ1/1飛行という低スペックながら、攻撃が通るたびに増殖をしてくれるかわいい鳥です。1枚で複数回増殖を行ってくれるカードはコモンのみのカードプールでは大変貴重ですね。
・《死体の野犬/Corpse Cur》
このデッキの主役クリーチャーです。4マナ2/2と重いですが、無色なので《永遠溢れの杯》で溢れるマナを払う先として最適です。
CIPは感染能力持ちのクリーチャーを釣り上げる能力。今回の構成では同名カードを釣り上げ、少ないクリーチャー枚数で戦線を維持する役割を担っています。
感染能力も信頼できます。5回攻撃を通せばゲームに勝つことができますし、-1/-1カウンターでダメージを与えるため地上戦の守りも固いです。
・《着実な進歩/Steady Progress》
キャントリップ付きの増殖呪文です。《永遠溢れの杯》を置けていれば3マナと少し重いこともカバーでき、インスタントタイミングで相手の-1/-1カウンターを増やすこともできるため使いどころを考えるのが楽しい1枚です。《神秘の指導》からサーチすることもしばしば。
・《荒廃の工作員/Blighted Agent》
感染要素を増やす目的でのピックアップ。今回どうにも「鋸刃の矢コントロール」的な面が強くなってしまったので…。パウパーの強い感染クリーチャーは青と緑に多いですが、その中でもアンブロッカブルを持っているこのカードは特に強力な1枚ですね。
・《五元のプリズム/Pentad Prism》
増殖と組み合わせると非常に強力なマナベースとして活躍してくれそうです。タッチカラーを増やしたり、もっと増殖の全能感を味わいたいときに試したい1枚です。
・《つながれた喉首追い/Chained Throatseeker》
《永遠溢れの杯》のビックマナの支払い先&感染クリーチャーとしてのピックアップ。たとえ他の感染クリーチャーで攻撃を通せていなくても、悪性の傷で毒を付与することは可能なため攻撃条件も達成しやすいかもしれません。エイリアンのような見た目なので、ホラー的フレーバーを追い求めるデッキコンセプト的にも◎ですね。かっこいい…。
今回、《悪性の傷》というカード名と増殖という能力のフレーバーからデッキを組んでみました。僕がホラー映画好きで、ホラーテイストなテーマに惹かれてしまったのがきっかけです。ホラー的な要素であれば、オーソドックスなゾンビや吸血鬼などのデッキも簡単に組めそうですね。(ゾンビと感染って大体同じじゃないのかっていう意見があったら5時間くらい語った後で一緒に『28日後』とか見たいのでTwitter等で連絡ください。)
イラストや効果などフレーバー重視のデッキは、データベースでの検索がしにくい分組みづらいです。ただ、パウパーはコモン限定ですがカードプールが非常に広いので、いつものデッキ以外に1つ、こういうフレーバーのデッキ組みたいなぁとか、こういう絵柄のカードを集めたいなぁとかの考えを持っておくと、ストレージ漁りや色々なカードの検索をしている時等、偶然の出会いでお気に入りの1枚が見つかるといった体験もできる素敵なフォーマットです。カードも安いので組みやすいですしね。
みなさまもパウパーでフレーバー重視のデッキ、組んでみてはいかがでしょうか?対戦お待ちしております。