黒単堕落コントロール

  • 2020.10.23
    デッキ紹介
    OONS

     

    ■デッキリスト

    画像付きリスト・MOリスト
     

    ・土地
    18:《沼/Swamp》
    2:《ボジューカの沼/Bojuka Bog》

     

    ・クリーチャー
    1:《黒薔薇の棘/Thorn of the Black Rose》

     

    ・呪文
    2:《汚涜/Defile》
    3:《無垢の血/Innocent Blood》
    4:《血の署名/Sign in Blood》
    2:《骨読み/Read the Bones》
    4:《チェイナーの布告/Chainer’s Edict》
    4:《堕落の触手/Tendrils of Corruption》
    1:《エヴィンカーの正義/Evincar’s Justice》
    3:《魂の消耗/Consume Spirit》
    4:《堕落/Corrupt》
    4:《旅人のガラクタ/Wayfarer’s Bauble》
    2:《眷者の装飾品/Bonder’s Ornament》
    2:《黒死病/Pestilence》
    4:《不正相続/Ill-Gotten Inheritance》

     

    ・サイドボード
    1:《墓所のネズミ/Crypt Rats》
    3:《強迫/Duress》
    4:《押し寄せる砂/Choking Sands》
    2:《腐臭の地/Rancid Earth》
    2:《ファリカの献杯/Pharika’s Libation》
    2:《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》
    1:《虚無の呪文爆弾/Nihil Spellbomb》

     

    ■概要

    黒単色にすることによる沼シナジーを活かした、ゴリゴリのコントロールデッキです。
    クリーチャーは《黒薔薇の棘》が1枚のみで、勝ち手段は非生物による直接的な焼き切りになります。

     

    ノンクリーチャーのコントロールというと「時間切れしそう」「ダルそう」という印象を持たれるかもしれませんが、1ターンあたりの行動回数がトロンや青系などのように多くないことに加え、《堕落》を筆頭に勝ち切り手段がしっかり積まれているため、そこまで長時間はかからない印象です。

    ※コントロールミラーだと流石に長くなってしまう部分はあります。まぁそれは誰でもそうなのでしゃあなしということで。

     

    ■強みと弱み

    大量の除去に加えてライフ回復手段が多々投入されているため、アグロ系統全般をしっかり処理したうえでライフを安全圏に持って行きやすいです。
    また、青が絡まないミッドレンジ系のフェアデッキに対しても、盤面とライフを誤魔化しながら直接的な本体火力で無理矢理勝ち切ることができます。

     

    反面、重要なアクションが悉く重いため青系のクロックパーミッションやコントロールが苦手なのと、除去の効かないバーンも(《堕落の触手》の的が出てくれない限り)厳しいです。
    また、ダメージ手段が使い切りの呪文かゆったりしたエンジンしかないため、拷問生活やトロンのように大幅なライフ回復エンジンを持ったデッキに対しても、しっかりそのエンジンを潰せないと勝ち手段がなくなってしまいます。

     

    ■主要カード紹介

    ・《堕落/Corrupt》
    デッキのコンセプトでもある勝ち手段。
    これ2~3枚+他の何かしらの削りで勝つのが基本パターンです。
    除去としても使えますが、それをやると勝ち手段をそのまま1枚失うことになるので、基本的には他で盤面を処理してこれは本体用に取っておきたいですね。

     

    ・《不正相続/Ill-Gotten Inheritance》
    メインからエンチャントに触れるデッキや、これを踏み越える回復エンジンを持ったデッキはそこまで多くないので、置けさえすれば結構持って行ってくれます。《堕落》に依存しすぎると、軽減や打ち消しで乗り切られてしまうことも想定されるため、勝ち手段になるカードの枚数は多いに越したことは無いと考えての採用です。
    プレインズウォーカーや統治者のようなもので、「これを維持すれば最終的には勝てる」という意味でゲームプランを組み立てやすいのもいいですね。

     

    ・《旅人のガラクタ/Wayfarer’s Bauble》
    このリストのスパイス。供給が少ないのか、見た目の割にお値段します。
    ・強烈な4マナ域アクションの素早い叩き付け
    ・後手2ターン目の《血の署名》キャストでディスカードしない
    という部分を成立させています。
    特に前者が重要で、《黒死病》、アグロ相手の《堕落の触手》、コントロール相手の《黒薔薇の棘》《不正相続》、どれも早く使えれば使えるほど影響が大きいです。

     

    ・《黒死病/Pestilence》
    ・《エヴィンカーの正義/Evincar’s Justice》
    全体除去兼勝ち手段。
    特に《黒死病》は、ライフで優位に立っているときに置ければ最後の5点なり10点なりを一気に削ってゲームを終わらせることができます。
    役割として結構大きい部分を担っており、黒単ペストと呼んでもいいのでは~?と思っていたりします。

     

    ・《堕落の触手/Tendrils of Corruption》
    除去兼ライフ回復ではあるのですが、単なる延命手段のみならず、ライフ回復による《黒死病》フィニッシュへの貢献の役割も担います。
    なお、対応してのバウンスや生贄などによって対象不適正になると回復できないので、使用タイミングには要注意です。もったいない精神でチキンレースをやろうとしすぎるとこれで計算が狂って負けたりするので、余裕を持って動きましょう。

     

    ■調整候補や採用候補

    ・《魂の消耗/Consume Spirit》
    弱いです。
    ただ、《堕落》と同じ役回りのカードが5枚以上欲しかったので、追加のよわ《堕落》として入れています。これが無いと無いで、《虹色の断片》《対抗呪文》の波を乗り切れません。
    ただ、弱いのはどうあがいても事実なので、同じ役回りができる新しいカードが降ってきたら乗り換えると思います。

     

    ・《清純のタリスマン/Pristine Talisman》
    白黒ペストのいつもの。今回は《不正相続》の採用に伴い抜いています。
    採用呪文の都合で3マナ→5マナのジャンプアップにそこまで魅力を覚えないのと、「勝利に直接的に貢献できるか」という部分が気になるので、自分は今後も採用しないとは思います。
    ※MOなら一考するかもしれないのですが、紙だとどれだけマウント取っても勝てない限り引き分けなので。

     

    ■おわりに

    ねっとりした黒単コントロール、古のマジックおじの皆様は郷愁の念に駆られるのではないでしょうか。

     

    筆者はマジック歴が正直浅いためそういったノスタルジックな感情は無いのですが、それはさておき気持ちが良くて大変好みです。モダンでもエメリアコントロールを使うような人間なので、「押し付けの強いタップアウトコントロール」自体に爽快感と興奮を覚えるタイプなんでしょうね。
    そうでなくとも、「堕落!10点!勝ち!」「エンドステップに堕落6回起動。ターン貰って7回起動します。勝ち。」どちらも、コントロールにあるまじき爽快感溢れる勝ち方ではないかと思います。

     

    値段も安く、メタゲームに合わせて呪文バランスを調整していくのも楽しいデッキです。
    ぜひ使ってみましょう。

TOP

© Copyright pauperMTG.com