サイクリングストーム

  • 2020.11.27
    デッキ紹介
    OONS

     

    ■デッキリスト

    画像付きリスト・MOリスト

     

    ・土地
    4:《やせた原野/Barren Moor》
    5:《沼/Swamp》

     

    ・クリーチャー
    4:《ドラニスの刺突者/Drannith Stinger》
    4:《ドラニスの癒し手/Drannith Healer》
    4:《よろけ腐り獣/Lurching Rotbeast》
    4:《意思切る者/Architects of Will》
    4:《巨怪なオサムシ/Monstrous Carabid》
    4:《通りの悪霊/Street Wraith》
    4:《遺棄地の恐怖/Horror of the Broken Lands》
    4:《威圧するヴァンタサウルス/Imposing Vantasaur》

     

    ・呪文
    4:《忌むべき者の歌/Songs of the Damned》
    4:《暗黒の儀式/Dark Ritual》
    4:《陰謀団の儀式/Cabal Ritual》
    4:《墓の刈り取り/Reaping the Graves》
    3:《発掘/Unearth》

     

    ・サイドボード
    4:《忌まわしい生き残り/Grisly Survivor》
    4:《彩色の星/Chromatic Star》
    3:《死体発掘/Exhume》
    2:《骨までの齧りつき/Gnaw to the Bone》
    1:《鋭い痛み/Flaring Pain》
    1:《発掘/Unearth》

     

    ■概要

    サイクリングクリーチャーと《忌むべき者の歌》を活かしたオールインコンボデッキです。

    サイクリングによりデッキを掘り進めながら墓地を溜め、各種儀式系呪文と《墓の刈り取り》の繰り返しによってさらにそれを一気に加速し、《ドラニスの刺突者》のダメージで焼き切ります。

     

    無限コンボ系のデッキとは異なり、サイクリングでめくれたトップデッキを見ながら適宜判断して繋げていく有限コンボなので、運が悪ければコンボが止まってしまったり、逆に運が良ければ無理そうな手札から一気に勝負を決めることができたりする部分はありますが、慣れれば判断基準はわかりやすいので安定してきます。

     

    ■強みと弱み

    Pauperのコンボデッキの中でも屈指のキル速度と安定感を持ちます。
    また《ドラニスの刺突者》を場に出せさえすれば、最後までインスタントタイミングでコンボを走らせられるため、相手の除去呪文を意に介さず勝利できる妨害耐性も魅力です。

     

    ただ、トロンが強いPauperにおいては多くのデッキに標準搭載される《大祖始の遺産》などの墓地対策や、青系デッキの各種打ち消し呪文で対処できてしまうのが痛いところです。
    特に打ち消しにおいては、《呪文づまりのスプライト》でも《忌むべき者の歌》を打ち消せてしまうのが厳しいですね。

     

    ■主要カード紹介

    ・《ドラニスの刺突者/Drannith Stinger》
    このデッキを成立させたキーパーツ。
    序盤はサイクリングしてデッキを掘りつつ、《発掘》で釣り上げてゲームを終わらせます。

     

    ・《通りの悪霊/Street Wraith》
    0マナでデッキを掘れる、優秀なサイクリングパーツ。
    このデッキはサイクリングカードをサイクリングしたり《墓の刈り取り》で拾ったりを繰り返すので、同じカードを何回もサイクリングすることになります。
    そのループにこのカードがあることで、繰り返した数だけマナが軽減されることになるので、見た目以上にこのカードの価値は大きいです。

     

    ・《遺棄地の恐怖/Horror of the Broken Lands》
    サイクリングカードの一つ。
    2戦目以降、墓地対策を無視できる勝ち筋として各種儀式系呪文からこれを唱えて殴るプランも選択肢に入ります。

     

    ・《忌むべき者の歌/Songs of the Damned》
    サイクリングには1回1マナ、《墓の刈り取り》には3マナかかるので、《暗黒の儀式》や《陰謀団の儀式》だけではマナが足りません。
    状況によりますが、このカードを引き込むことが、そのターンに勝ち切るための必須条件となることが多いです。

     

    ・《墓の刈り取り/Reaping the Graves》
    各種儀式系呪文や《発掘》で稼いだストームの注ぎ先。
    このカードでサイクリングカードを一気に回収し、さらにデッキを掘り進めます。

     

    ■調整候補や採用候補

    今回のリストは現在最もメジャーな黒単ですが、緑黒や赤単など他の色バリエーションが研究されています。

    ・《魔力変/Manamorphose》
    手札を減らさず、赤や緑のマナを黒に変換しながらストーム値を稼ぎます。
    ストーム値を稼げるので、雑に使わずコンボを始動するときまで溜めておく選択肢もあったり、地味に判断が問われる場面も多くあります。

     

    ・《ほくちの壁/Tinder Wall》
    黒緑軸の緑要素の一つ。
    赤マナを出すことで《ドラニスの刺突者》に繋げたり、シンプルにマナ加速をしたり、少しだけブロックして延命したり、やれることは多いです。

     

    ・《炎の儀式/Rite of Flame》
    赤デッキの赤要素。
    デッキをモリモリ掘っていくサイクリングストームだからこそ強いマナ加速です。

     

    ■おわりに

    Pauper屈指のオールインコンボデッキ。
    一時期流行ったのち、墓地対策や打ち消しの当てどころなど攻略法が認知され一気に環境から消えた…ようにも見えたのですが、未だに時々結果を出しており、地力の高さが伺えます。

     

    個人的には今回のリストが黒単型の完成形であるような気がしていますが、他の色バリエーションを含めれば研究しがいのあるデッキだと思います。

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