青単フェアリー

  • 2022.2.18
    デッキ紹介
    OONS

     

    ■デッキリスト

    画像付きリスト・MOリスト

     

    ・土地
    18:《島/Island》

     

    ・クリーチャー
    4:《フェアリーの悪党/Faerie Miscreant》
    4:《フェアリーの予見者/Faerie Seer》
    4:《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite》
    1:《フェアリーの決闘者/Faerie Duelist》
    4:《月回路のハッカー/Moon-Circuit Hacker》
    4:《深き刻の忍者/Ninja of the Deep Hours》
    4:《尖塔のゴーレム/Spire Golem》

     

    ・呪文
    3:《魔力の乱れ/Force Spike》
    4:《対抗呪文/Counterspell》
    4:《断絶/Snap》
    4:《心を一つに/Of One Mind》
    2:《変異原性の成長/Mutagenic Growth》

     

    ・サイドボード
    3:《払拭/Dispel》
    3:《無効/Annul》
    3:《水流破/Hydroblast》
    2:《消灯/Curfew》
    4:《はらわた撃ち/Gut Shot》

     

    ■概要

    青単色かつ軽量クリーチャー&軽量呪文に寄せ切ることで、相手をテンポで上回りダメージレースを制する、アグロに近いクロックパーミッションデッキです。

     

    今回のリストでは、ネオ神河で追加された《月回路のハッカー》をフル投入し、ドローソースも最低限に絞ることで、押し付けのテンポを増しています。
    また、優秀なブロッカー兼クロックである《尖塔のゴーレム》もフル投入することで、フェアリーミラーに強くしつつ、得意なダメージレースをさらに押し付けやすくしています。

     

    ■強みと弱み

    綺麗に回せれば、相手からすると止めにくい飛行クリーチャーを展開しながら、相手の重要なアクションを0~2マナでさばいて一方的なテンポ優位を押し付け続け、勝利することができるでしょう。

     

    ただし、軽量アクションに寄せている都合でクリーチャーが全体的に小さいので、《焦熱の連続砲撃》《黒死病》などの全体除去や、《コーの空漁師》など大きい飛行ブロッカーを通して試合を長引かされてしまうと、積極的にアドバンテージを稼げるデッキではないため厳しい戦況になってしまいます。

     

    ■主要カード紹介

    ・《フェアリーの予見者/Faerie Seer》
    このカードの有無で、初手の安心感がかなり変わります。
    今回のリストでは《思案》《定業》を外しているので、このカードの占術の重要性はさらに上がっています。

     

    ・《フェアリーの悪党/Faerie Miscreant》
    こちらは安定感を与えるわけではないものの、被った時のバリューが物凄いカードです。1マナ1/1飛行で着地時1枚ドローは、何らかの罪に引っかかりそうな気がします。
    デッキとして、《予見者》で下ブレを減らして、《悪党》で上ブレを持ち上げている感じですね。

     

    ・《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite》
    上2体のどちらかを1ターン目に出し、2ターン目にこれを構えてターンを返すのが安定の強ムーブ。
    これを安定して狙えるのが、青単色の強みです。
    先手であれば、相手は次のターンに2マナ以下のアクションしか取れないので、行動をかなり制限することができます。

     

    ・《月回路のハッカー/Moon-Circuit Hacker》
    ・《深き刻の忍者/Ninja of the Deep Hours》
    忍術で各種フェアリーを戻すことで、瞬間クロックを1点分増やしつつ、そのままダメージを通せれば1枚引きつつ、相手に次ターン以降のブロッカーの用意もしくは除去を半ば強制しつつ、各種フェアリーの着地時効果を再度使えます。
    特に、複数体並んだ《フェアリーの悪党》を戻して出し直してドローする動きと、《呪文づまりのスプライト》を戻してこれら忍者への除去を打ち消す構えを取る動きが強力です。

     

    その他、忍術の美味しい活用方法は、こちらの記事からどうぞ!→ リンク

     

    ・《尖塔のゴーレム/Spire Golem》
    2/4飛行という、地味ながらコモン的には圧巻のサイズで、全体的なサイズ不足をカバーします。
    これで相手をブロックしつつ他のクリーチャーで強引にダメージを通して勝つのが、このデッキの鉄板パターンです。《秘密を掘り下げる者》《きらめく鷹》を一方的に踏み潰せるので、アタッカーとしての優秀さも良い感じです。

     

    ・《魔力の乱れ/Force Spike》
    単色を活かしたアグロ寄りクロックパーミッションとしての性質をより濃くする、1マナ打ち消しです。
    これがあることで、例えば2ターン目に2体目のフェアリーを展開しながら打ち消しを構えるというワガママムーブも許されます。
    簡単にケアされてしまうカードでもありますが、そもそもがテンポで相手に勝っていくデッキなので、これをケアして1マナ余らせつつゆったり動いてくれるならそれはそれでよし!とできるのがこのデッキの良いところです。

     

    ・《対抗呪文/Counterspell》
    青単色なので、安定感マックスです。
    重い呪文なり、《道の探究者》《焦熱の連続砲撃》《黒死病》などクリティカルなところなり、丁寧に積み重ねたテンポ優位を保つために必要なところを見極めて唱えましょう。

     

    ・《心を一つに/Of One Mind》
    《思案》《定業》などと比べて安定性は落ちますが、《物読み》相当の破格なコストパフォーマンスを誇ります。
    基本的には盤面展開を優先したいデッキですが、忍者を除去されてこれを唱えるコストが重くなってしまうことが無いよう、そのリスクが見込まれるようであれば早めに唱えてしまってもいいと思います。

     

    ・《断絶/Snap》
    テンポデッキの化身、0マナバウンス呪文です。
    単純に《グルマグのアンコウ》や打ち消し損なった強いクリーチャーをバウンスしてもよし、《呪文づまりのスプライト》を戻して唱えて打ち消しとして使ってもよし、忍者を戻して忍術し直してもよし。
    シンプルな効果に反して、かなり悪巧みのできるカードです。が、対象不適正になったり打ち消されたりすると、土地を起こせず大きな隙を作ってしまうので、ご利用は計画的に。

     

    ・《変異原性の成長/Mutagenic Growth》
    こちらも0マナ。
    基本的には、こちらのクリーチャーへのブロックや火力呪文などに対して使っていきましょう。0マナでブロッカーを一方的に除去できたりしたら完璧です。
    そういった出番がなくとも、最悪ただの相手本体への0マナ《ショック》としても使えるので、基本的に腐ることはありません。

     

    ■おわりに

    改めて見ると結構アンフェアなことをやっているのですが、回しても回されても、なぜか不思議と「正しくフェアなマジックをやった」ような気がする、爽快感のあるデッキです。

    Pauperを代表する伝統的なデッキですが、今回の《月回路のハッカー》追加で色々な可能性が研究されているようで、集合知によってどのような形に落ち着いていくのかも楽しみですね!

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