緑単増殖

  • 2020.10.17
    デッキ紹介
    OONS

     

    ■デッキリスト

    画像付きリスト・MOリスト

     

    ・土地
    22:《森/Forest》

     

    ・クリーチャー
    4:《鱗の召使い/Servant of the Scale》
    3:《スカルガンの穴潜み/Skarrgan Pit-Skulk》
    3:《若き狼/Young Wolf》
    2:《シミックの信徒/Simic Initiate》
    1:《跳ね橋/Crashing Drawbridge》
    4:《水辺の蜘蛛/Aquastrand Spider》
    4:《花粉光のドルイド/Pollenbright Druid》
    1:《誇り猫/Pridemalkin》
    4:《ブラストダーム/Blastoderm》
    4:《開花の巨体/Bloom Hulk》

     

    ・呪文
    4:《暴走の先導/Lead the Stampede》
    4:《紆余曲折/Winding Way》

     

    ・サイドボード
    1:《苛性イモムシ/Caustic Caterpillar》
    2:《枝細工下げの古老/Wickerbough Elder》
    2:《リバー・ボア/River Boa》
    4:《突然変異の捕食/Mutant’s Prey》
    3:《嵐の乗り切り/Weather the Storm》
    3:《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》

     

    ■概要

    +1/+1カウンターと増殖の組み合わせで、大きなサイズの横並びを作って殴り切るビートダウンデッキです。
    親和における4/4の横並び以上に大きいサイズの生物が並ぶことはPauperにおいてそうそうありませんが、このデッキは愚直にそれを目指すロマン溢れるデッキといえます。

     

    …ちなみに、既存アーキタイプであるかのように語っていますが、勝手に筆者がゼロから作ったオリジナルデッキです。
    当時の思考録はこちら→Note記事
    モダンの鱗親和に近い部分が色々あるため、個人的には”Pauper界の鱗親和”と言ったりもしますが、言うたびに多方面から突っ込まれるのでたぶん鱗親和ではないです。

     

    ■強みと弱み

    とにかくサイズが大きく、地上でのビートダウンを目指すデッキには強いです。
    また、《水辺の蜘蛛》さえ残れば飛行クロックも大きく牽制できます。

     

    妨害手段が少ないため、自分よりキルターンが早いアンフェア系デッキや、《石角の高官》ループや《虹色の断片》などコンバット自体を否定する防衛手段を持つデッキは苦手です。

     

    ■主要カード紹介

    ・《鱗の召使い/Servant of the Scale》
    最も安定して強い1マナ域。
    “鱗”の名を冠する、《電結の荒廃者》のような能力。これが、Pauper界の鱗親和と筆者の中で呼ばれる所以でもあります。

     

    ・《開花の巨体/Bloom Hulk》
    ・《花粉光のドルイド/Pollenbright Druid》
    このデッキを増殖デッキ足らしめる所以です。
    計8枚ですが、《紆余曲折》《暴走の先導》でグイグイ引いていきましょう。

     

     

    ・《水辺の蜘蛛/Aquastrand Spider》
    このデッキのマスターピース。これを引くかどうかで強さが大きく変わります。
    増殖生物が着地する際、「増殖→移植」とスタックに乗せることで、「移植で《開花の巨体》にカウンターを移して、その後に増殖で自身と《開花の巨体》を両方強化する」という犯罪感のある動きを成立させます。
    ※増殖は対象を取る能力でなく、解決時に対象を選ぶため、このような挙動が成立します。

     

    ・《ブラストダーム/Blastoderm》
    古のマジックおじさんがピクリと反応する1枚。かっこいいですよね。
    増殖で消散カウンターを増量できるため、青の打ち消しデッキ相手でない限り、基本的に消散で溶けることは無いです。

     

    ■調整候補や採用候補

    ・《ナーリッドの群棲/Gnarlid Colony》
    撮影当初はまだ刷られていなかったので入っていませんが、少なくとも《誇り猫》の枠はこれにした方がいいですね。
    全体的にトランプルが無いせいで適当なブロッカーにライフレースをごまかされやすいので、2枚くらいは欲しい枠です。

     

    ・《冠角獣/Crowned Ceratok》
    軽い《ナーリッドの群棲》。
    素である程度のサイズをしているため、群棲と同様に単体でも動けなくはないのが良好ですね。これを入れる場合は、マナ域が被る《ブラストダーム》を削ることになりそうです。

     

    ・《殺戮角/Slaughterhorn》
    《紆余曲折》《暴走の先導》で拾える《巨大化》。イラストに勢いがあって好き。
    これがなくともサイズ勝負では負けないことが多いため抜いていますが、本体に通せれば《稲妻》相当のコスパということもあり、常に選択肢として頭の隅に置いています。

     

    ・《吠え群れの飢え/Hunger of the Howlpack》
    ・《瀬戸際の勇気/Courage in Crisis》
    +1/+1カウンター系の強化呪文。
    どちらも、ここから増殖を繋げることも考えると、点と面のそれぞれで良いコスパをしています。
    《紆余曲折》《暴走の先導》で圧し潰すのではなくこういうので戦っていく構成も面白いかもしれません。

     

    ■おわりに

    増殖はどのカウンターでもいいことから比較的悪巧みをしやすい能力ですが、
    このデッキは愚直に愚直に生物を太らせ続けていきます。
    そのため、自分の土俵に持ち込めれば異様に強い代わりに、持ち込めないと
    ただただ無意味に太り続けることになってしまうとも言えます。

     

    しかし、(これは筆者の主観ですが)イラストアドが高いことに加えて、
    ガチャガチャとカウンター代わりのダイスを乗せていく楽しさがどうにも堪らなく、
    使っているうちにその不器用さもなんだか愛らしく感じられるようになってきます。
    そうなればもうこのデッキの虜。ぜひお試しください。

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