・土地
16:《山/Mountain》
2:《忘れられた洞窟/Forgotten Cave》
・クリーチャー
4:《鋳造所通りの住人/Foundry Street Denizen》
4:《ゴブリンの群勢/Goblin Cohort》
4:《モグの徴集兵部隊/Mogg Conscripts》
3:《ゴブリンのそり乗り/Goblin Sledder》
3:《モグの略奪者/Mogg Raider》
4:《ゴブリンの奇襲隊/Goblin Bushwhacker》
4:《モグの戦争司令官/Mogg War Marshal》
3:《火花鍛冶/Sparksmith》
2:《ゴブリンの女看守/Goblin Matron》
1:《ゴブリンの踵裂き/Goblin Heelcutter》
・呪文
4:《稲妻/Lightning Bolt》
4:《ゴブリンの手投げ弾/Goblin Grenade》
2:《火炎破/Fireblast》
・サイドボード
1:《火花鍛冶/Sparksmith》
3:《ゴリラのシャーマン/Gorilla Shaman》
4:《紅蓮破/Pyroblast》
2:《電謀/Electrickery》
2:《鋭い痛み/Flaring Pain》
3:《シルヴォクの生命杖/Sylvok Lifestaff》
並べる!
殴る!
焼き切る!
基本的には以上です。
所謂「赤単」「Red Deck Wins」と違い、ゴブリンの部族シナジーを活用していきます。
Pauper界屈指の展開速度を活かしてガリガリ削り、火力呪文で本体を焼いて締めましょう。
とにかく速度と強引な突破力が持ち味です。
そのため、盤面に対する初動が遅いタイプのデッキには、相手が動き出す前にゲームを終わらせることができます。
そうでないデッキ相手にも、相手が半端な初手でモタついてくれれば同様です。
逆に、青単フェアリーのようにこちらの初動を捌くことに長けたテンポの良いデッキ、緑系アグロのように展開力と2/2以上のサイズを備えたデッキ、ライフ回復に長けた白系デッキは厳しめですね。
・《ゴブリンの群勢/Goblin Cohort》
《モグの徴集兵部隊》と同型。1マナ2点クロックというだけでなく、タフネスが2あるのがとにかく強いです。
《ボーラスの占い師》《スレイベンの検査官》などが立っていても気にせず殴りに行ける、サイドからの《電謀》《息詰まる噴煙》で死なない、など。デメリットがあるため、キープ基準やプレイの順序は少し考える必要がありますが、基本的にはそこまで難しい判断にはなりません。
・《ゴブリンの奇襲隊/Goblin Bushwhacker》
最強のフィニッシャー。これがあるとないとで強さがだいぶ変わります。
その瞬間のダメージ量を増やす意味でもそうなんですが、相手のブロッカーを落とせるパワーを得ることで、次のターン以降のダメージ増幅にもつながります。(なので、必ずしも「このターンで勝つ」というときまで待たずに使うことも多々あります)
・《ゴブリンの手投げ弾/Goblin Grenade》
ゴブリンシナジーその1。
1マナ5点火力、そりゃ強いですよね。
生贄はコストなので、除去に強く打ち消しに弱いです。
・《モグの略奪者/Mogg Raider》
《ゴブリンのそり乗り》と同型。ゴブリンシナジーその2。
本体に無理矢理ダメージを通す手段、厄介なブロッカーを狩る手段、《電謀》《息詰まる噴煙》除け、《堕落の触手》などを対象不適正にする手段…など、活躍の幅は広いです。ただし言ってしまえば他にクリーチャーがいないとただの1/1なので、採用枚数が結構難しい枠でもあります。
・《モグの戦争司令官/Mogg War Marshal》
《モグの略奪者》のおやつ。
単純に3体分のクリーチャーとして横並びにも生贄にも貢献しつつ、これがいると相手が布告除去を打ち損になるのも良いですね。経験上、《ゴブリンの奇襲隊》以上に「ズルくない?」と言われることが多いです。
・《火花鍛冶/Sparksmith》
ゴブリンシナジーその3。
場に残れば無限回除去できるアドバンテージの鬼、除去耐性は無いですが言い換えればマスト除去に近い存在として相手の行動を強制できます…が、このデッキでは適当に展開しているとゴブリンが5~6体並ぶこともザラなので、自分のライフロスを考えながら展開する必要があります。
・《ゴブリンの女看守/Goblin Matron》
3マナで確実にアドバンテージが取れて強い…ものの、3マナという重さがこのデッキの本領であるテンポ面で怪しいため一貫性に欠けるのと、デッキを不安定にする(土地1キープすることも多々あるデッキなので、裏目になる確率が上がる)部分もあり、入っていない構築も多いです。逆に残す場合、《タール火》なんかを差しておくとここから持ってこられてオシャレだったりします。
・《激情のゴブリン/Frenzied Goblin》
・《威嚇者の信徒/Intimidator Initiate》
ブロッカーを排除する役割。
ブロッカー以外の手段で攻撃に対処してくる相手が多々いることから今回は抜いていますが、ある程度クリーチャーを展開することをアグロへの回答としているデッキに対して刺さるので、1~2枚入れておいてもいい枠です。
・《稲妻の連鎖/Chain Lightning》
・《死の火花/Death Spark》
・《炎の斬りつけ/Flame Slash》
追加の火力として。
《稲妻の連鎖》がシンプルに強烈ですが、他2つもメタゲーム次第で面白いです。
《死の火花》はこのデッキだと生物の頭数が多いことやサクり台があることがあり何度も打ちやすいので、ライフ回復手段を持たないデッキ相手に長期戦で勝利する手段になりえます。
《炎の斬りつけ》は、親和、青白ファミリア、青単(というか《尖塔のゴーレム》)あたりが憎い場合に入ります。ただし、本体に撃てない欠点はこのデッキだと結構大きいです。
このデッキ、プレイだけでも十分に楽しい上に、好きな人は好きなイラスト、あまりに頭の悪いフレーバーテキスト、プレイ外にも楽しみどころがあります。
筆者自身、このデッキはPauperを始めて最初に組んだデッキなのですが、未だに全く飽きが来ず、擦り続けることができています。
その中で色々記事化していたりもします→Note記事
・”悪忌の甲羅は、下り坂をまっ逆さまに転がり落ちながら突撃を仕掛けるときのいい守りになる。”
・”そり遊びしようぜ。やり方はこうさ。お前がそりだ。”
他の方の記事にも一度掲載させていただいたのですが、こういった知能指数低めのフレーバーテキストからわかる精神性も、ゴブリン種族が愛される所以です。スーサイドな性能とフレーバー的な側面がしっかり噛み合っているのも、カードデザインとして美しいですね。
(余談ですが…個人的には、シンプルな効果が多く、必ずしも強くなくてもいいために「世界観を表現するための1パーツとしての脇役」としての役回りを担当しがちなコモンの集まりだからこそ、ここまでフレーバーに沿った美しい形に仕上がるのではないかと考えています)
スーパーアグロデッキ特有の気持ち良さ、部族デッキ特有の共闘感、スーサイドデッキ特有のハラハラ感、全てを味わうことができるゴブリンスライ。噛めば噛むほど味がします。ぜひご賞味ください。