Pauper細かいルーリング紹介~呪禁、被覆、プロテクション~

  • 2021.5.29
    その他
    OONS

    はじめに

    OONSです。

    はい、前回のルーリング記事の続編になります。
    それなりに好評だったようですので、調子に乗って続けてみようという算段です。

     

    ありがたいことに、前回の記事を読んだ方から取り上げるルールの案などもいただけましたので、需要とネタがありそうなら今後も続けるかもしれませんし、続けないかもしれません。

     

    そんなわけで今回の記事では、
    ・呪禁
    ・被覆
    ・プロテクション
    について、ちょっと複雑なところを説明していきます。

     

    間違っているところや、これも載せた方がよくない?というところなどあれば、どしどしご指摘ください。

     

    ■呪禁、被覆

     

    ・あくまで「対象に取られない」だけなので、プロテクションのように「エンチャントされない」「つけられているオーラを状況起因処理で墓地に置く」効果はない。装備品も同じく外れない。
     そのため、対象に取らない手段であれば、エンチャントや装備品をつけることは可能。

    (例①)
    相手の呪禁持ちクリーチャーに妨害オーラを付けたい場合、《レイモス教の副長》の効果で出した《静寂の捕縛》や、《エンチャント移動》などによって、対象に取らずに付けることができる。

    (例②)
    逆に、妨害系のオーラをエンチャントされてしまった自分のクリーチャーに《蛇皮のヴェール》を打っても、そのオーラを外すことにはならない。

     

    ・各防御円など「選んだ発生源からのダメージを軽減」するカードは、発生源を対象に取るわけではない(カードのテキスト的にも、”対象”とは書かれていない)ので、呪禁や被覆を持つパーマネントからのダメージを軽減することができる。

    (例)
    《緑の防御円》は、《ぬめるボーグル》からの戦闘ダメージを軽減することができる。

     

    ・呪禁はあくまで「その呪禁持ちパーマネントのコントローラから見た対戦相手の呪文や能力の対象に取られない」効果なので、《巨森の蔦》が付与する効果とは若干異なる。

    (例)
    《巨森の蔦》は、相手のオーラ呪文や強化呪文に対応して相手クリーチャーに打てばそれらを対象不適正にできる。《ケイラメトラの恩恵》などの呪禁付与では、これはできない。

     

    ■プロテクション

     

    ・能力を具体的に列挙すると、以下のようになる。
     ①対象に取られない(呪禁や被覆と同じ)
     ②ダメージを軽減する
     ③ブロックされない
     ④装備されない
     ⑤エンチャントされない

     

    ・②の軽減効果は火力呪文などに限らず、戦闘ダメージも全て軽減するが、トランプルの計算や複数ブロックのダメージ割り振りに使われる「致死ダメージ」の判断においては加味されない。

    (例①)
    《苛立つアルティサウルス》を《ギルドパクトの守護者》でブロックした場合、《ギルドパクトの守護者》へのダメージは全て軽減されるが、タフネスに等しい3点を割り振った時点で「致死ダメージを割り振った」扱いとなるため、パワーから3点を差し引いた残りの3点分のダメージはプレイヤーに貫通する。

    (例②)
    《ベラドンナの行商人》と《怨恨》により接死とトランプルが付いているクリーチャーを《ギルドパクトの守護者》がブロックした場合、《ギルドパクトの守護者》へのダメージは全て軽減されるが、接死の1点を割り振った時点で「致死ダメージを割り振った」扱いとなるため、パワーから1点を差し引いた残りのダメージはプレイヤーに貫通する。

     

    ・④⑤の効果は、被覆や呪禁と異なり、例えば《ドラゴンの牙》の誘発効果のように対象を取らないオーラであってもつけることができず、元々ついているオーラや装備品は外れる。

    (例)
    《結束のカルトーシュ》がついた《ラゴンナ団の先駆者》に《無傷の発現》で「プロテクション(白)」を付与した場合、ついていた《結束のカルトーシュ》は外れて墓地に置かれる。

TOP

© Copyright pauperMTG.com