PauperEDH トッゴ featuring イチ=テキク

  • 2021.9.17
    デッキ紹介
    OONS

     

    ■はじめに

    いつものPauperEDH記事です。

     

    今回は、いつもの撮影録ではなく、OONSのデッキ紹介記事になります。

     

    ■デッキリスト

    リストは以下。

     

    役割ごとに分けていますが、複数の役割を兼任しているカードもあるので、参考程度に捉えてください。
    各カードの左の数字はマナ総量です。

     

    ・統率者
    3 《ゴブリンの武器職人、トッゴ/Toggo, Goblin Weaponsmith》
    5 《回収の接合者、イチ=テキク/Ich-Tekik, Salvage Splicer》

     

    ・ゴーレム
    1 《ジンジャーブルート/Gingerbrute》
    1 《水晶の番人/Keeper of the Lens》
    1 《稲妻核の発掘者/Lightning-Core Excavator》
    2 《仮面の蛮人/Masked Vandal》
    2 《森林の変わり身/Woodland Changeling》
    2 《構内ガイド/Campus Guide》
    2 《護衛の林歩き/Guardian Gladewalker》
    3 《トーモッドの墓所の番人/Tormod’s Cryptkeeper》
    3 《乱打されるゴーレム/Battered Golem》
    3 《吠えたけるゴーレム/Howling Golem》
    3 《鉄の暴漢/Iron Bully》
    4 《戦釘の変わり身/War-Spike Changeling》
    4 《粘土像/Clay Statue》
    4 《錆びた秘宝/Rusted Relic》
    5 《剣爪のゴーレム/Saberclaw Golem》
    5 《獣道の変わり身/Game-Trail Changeling》
    5 《電結の暴れ者/Arcbound Bruiser》
    6 《パーディック山の放浪者/Pardic Wanderer》
    6 《マラカイトのゴーレム/Malachite Golem》
    6 《心鍛のゴーレム/Will-Forged Golem》
    6 《黒曜石のゴーレム/Obsianus Golem》
    7 《大槌の接合者/Maul Splicer》
    8 《大渦の巨人/Maelstrom Colossus》

     

    ・殴り要員(ゴーレム以外)
    2 《炎のチャンピオン/Champion of the Flame》
    4 《都の短剣歯/Urban Daggertooth》

     

    ・ドロー
    1 《古きものの活性/Ancient Stirrings》
    2 《予備物資/Spare Supplies》
    3 《ディープウッドの住人/Deepwood Denizen》

     

    ・妨害
    2 《ベラドンナの行商人/Nightshade Peddler》
    2 《蛮行オーク/Orcish Vandal》
    3 《焦熱の連続砲撃/Fiery Cannonade》
    3 《ツキノテブクロのエキス/Moonglove Extract》
    6 《マグマの陥没孔/Magmatic Sinkhole》
    4 《ムルタニの命令/Multani’s Decree》
    4 《静穏/Hush》

     

    ・妨害対策
    1 《巨森の蔦/Vines of Vastwood》
    2 《活力の覆い/Wrap in Vigor》
    0 《溶接の壺/Welding Jar》
    0 《薬草の湿布/Herbal Poultice》
    3 《囁き絹の外套/Whispersilk Cloak》

     

    ・その他
    6 《ファングレンの匪賊/Fangren Marauder》

     

    ・土地
    0 《高地の森/Highland Forest》
    0 《熔融林の橋/Slagwoods Bridge》
    0 《グルールの芝地/Gruul Turf》
    0 《進化する未開地/Evolving Wilds》
    0 《広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse》
    0 《灰のやせ地/Ash Barrens》
    0 《ねじれ地帯/Warped Landscape》
    0 《グリクシスの全景/Grixis Panorama》
    0 《ジャンドの全景/Jund Panorama》
    0 《ナヤの全景/Naya Panorama》
    0 《バントの全景/Bant Panorama》
    0 《山/Mountain》
    0 《山/Mountain》
    0 《山/Mountain》
    0 《山/Mountain》
    0 《山/Mountain》
    0 《山/Mountain》
    0 《大焼炉/Great Furnace》
    0 《ドワーフの鉱山/Dwarven Mine》
    0 《森/Forest》
    0 《森/Forest》
    0 《森/Forest》
    0 《森/Forest》
    0 《森/Forest》
    0 《森/Forest》
    0 《伝承の樹/Tree of Tales》
    0 《お菓子の小屋/Gingerbread Cabin》
    0 《カルニの庭/Khalni Garden》
    0 《憑依された沼墓/Haunted Fengraf》
    0 《誘惑の洞窟/Cave of Temptation》

     

    ・土地サーチ、土地確保、土地代わり
    1 《改革派の地図/Renegade Map》
    1 《放浪者の小枝/Wanderer’s Twig》
    1 《旅行者の護符/Traveler’s Amulet》
    1 《地平線の呪文爆弾/Horizon Spellbomb》
    1 《火荒の境界石/Firewild Borderpost》
    2 《天球儀/Armillary Sphere》
    3 《芽吹くツタ/Sprouting Vines》
    3 《狩りをする豹/Hunting Cheetah》
    3 《耕すツリーフォーク/Tilling Treefolk》

     

    ・マナ加速
    1 《明日への探索/Search for Tomorrow》
    1 《旅人のガラクタ/Wayfarer’s Bauble》
    2 《グルールの印鑑/Gruul Signet》
    2 《精神石/Mind Stone》
    2 《守護像/Guardian Idol》
    3 《合格通知/Letter of Acceptance》
    3 《眷者の装飾品/Bonder’s Ornament》
    3 《統率者の宝球/Commander’s Sphere》
    3 《グルールのロケット/Gruul Locket》
    3 《グルールの導き石/Gruul Cluestone》
    3 《オラーズカの秘宝/Orazca Relic》
    3 《拡大鏡/Magnifying Glass》
    3 《耕作/Cultivate》
    3 《木霊の手の内/Kodama’s Reach》
    3 《ニッサの巡礼/Nissa’s Pilgrimage》
    3 《スカイシュラウドの要求/Skyshroud Claim》
    4 《耕しカカシ/Scaretiller》
    2 《金脈のつるはし/Goldvein Pick》

     

    ■大まかなコンセプト

    箇条書きで。

     

    ・過去に組んだ《面晶体の掘削者、ザダ》等よりもカジュアルに寄せ、プロレス感のある派手な殴り合いを目指す

     

    ・ゴーレムの部族ビートダウンによる勝利を目指す

     

    ・各カードは、単純なスペックよりも《トッゴ》《イチ=テキク》との噛み合いを重視して採用していく

     

    ・《トッゴ》自身が多少の妨害能力を持っていること、カジュアルに楽しむことを重視したいことから、一人だけにぶっ刺さってしまう可能性があったりいわゆる「冷める」ことになりうる妨害は避ける

     

    ・PauperEDHはコンボよりも妨害の方がパワーが高めであることから、一般的に長期戦になることが見込まれるため、初動の早さよりも中盤以降にしっかり強固な盤面を作ることを意識。

     

    ■各カードの説明

    各カードの説明をしていきます。
    かなりの物量になるので、PauperEDHの細かい構築に対して本当に興味のある方向け。

     

    ■統率者

     

    《ゴブリンの武器職人、トッゴ/Toggo, Goblin Weaponsmith》
    OONSにとって3枚目のゴブリン統率者。
    実は初回の時から目をつけていたのですが、どうにも強く組めず諦めていたところ、今回意を決して採用した次第になります。
    《岩》は計2マナ+クリーチャータップで2点火力と、デュエルコマンダー向き&コスパ悪めですが、どうにか活かしていきましょう。

     

    《回収の接合者、イチ=テキク/Ich-Tekik, Salvage Splicer》
    頭の悪い工匠仲間として採用。
    トッゴがひり出す《岩》を投げるたび、その残骸を自身やゴーレムに移植していく、ゴミ収集のプロです。どんなリソースを与えられても、文句を言わずしっかり普段通りのパフォーマンスを発揮する。プロの鑑ですね。尊敬を禁じ得ない。
    低タフネスかつ重く、除去の的になりやすいので、できれば除去に対応してアーティファクトを生贄に捧げられるような体制を整えたうえで出したいところです。卓の速度感を見ながら適宜判断していきましょう。

     

    ■ゴーレム

     

    重いゴーレムばかり手札に溜まってしまい、《イチ=テキク》を出す前の展開がめちゃくちゃ遅い…ということにならないよう、可能な限り軽いゴーレムから優先して採用しています。
    また、そもそもコモンゴーレムの絶対数が少ないこともあり、割と消去法で採用しているフシもあります。致し方なし。

     

    《ジンジャーブルート/Gingerbrute》
    自らの能力で墓地に行けるのが《イチ=テキク》との噛み合い良好です。
    ただ、できるだけ生贄能力は使わず、大きく育ててアンブロッカブルで殴りに行きたいところ。殴ってよし、補助してよし。好き。

     

    《稲妻核の発掘者/Lightning-Core Excavator》
    《ジンジャーブルート》同様に、自らの能力で墓地に行けます。
    ライフ30でやっている自分達のPauperEDHでは、1~4ターン目くらいに「空いてるところを適当なシステムクリーチャーで殴る」ことが多く、そこでのチマチマした削りが終盤に響くこともそれなりにある印象です。高タフネスでそんな展開から守ってもらいましょう。

     

    《水晶の番人/Keeper of the Lens》
    ほぼバニラ。軽いは正義。

     

    《森林の変わり身/Woodland Changeling》
    バニラ。
    それなりに美人ですが、今回は石化してもらいましょう。ゆるして。

     

    《護衛の林歩き/Guardian Gladewalker》
    《トッゴ》に乗せて《焦熱の連続砲撃》《エヴィンカーの正義》を耐えるようにしてもいいですし、《都の短剣歯》とのちょっとしたコンボも狙えます。

     

    《構内ガイド/Campus Guide》
    土地を多少絞っているこのデッキにおいて、土地2+これで安心してキープさせてくれるのがありがたいです。

     

    《仮面の蛮人/Masked Vandal》
    スペック的には一番強い2マナ域。
    ただ、序盤に引いたら1/3バニラとして積極的に展開していきます。将来的に他人の妨害をするために手札を1枚腐らせ続けるような余裕があるデッキではない。

     

    《トーモッドの墓所の番人/Tormod’s Cryptkeeper》
    ゴーレムかつEDH向きの妨害能力持ち。迷わず採用です。
    警戒持ちなので、殴りながら墓地追放&《岩》を構えることができます。

     

    《乱打されるゴーレム/Battered Golem》
    《岩》の生産や相手のアーティファクトでもアンタップするので、割と気軽にポコポコアンタップします。
    実質警戒のように殴らせてもいいし、《岩》をたくさんつけて投げまくることもできて、噛み合いが良い感じです。

     

    《吠えたけるゴーレム/Howling Golem》
    特に《吠えたける鉱山》コンボのようなものがあるわけではなく、単純に3マナ域生物としての採用です。自分の手札に余裕があるようなら、暇潰しに《岩》でも投げさせておきましょう。

     

    《鉄の暴漢/Iron Bully》
    《護衛の林歩き》と似ていますが、こちらは威迫持ちなので《ジンジャーブルート》同様に育った後が強烈です。

     

    《戦釘の変わり身/War-Spike Changeling》
    先制攻撃が《岩》の雑火力と相性良好。
    ちゃんとタフネス3あるので、全体除去に多少巻き込まれにくいのも良い感じです。

     

    《粘土像/Clay Statue》
    MTGの歴史を感じさせるサイズですが、再生持ちなので雑に殴りやすいです。

     

    《錆びた秘宝/Rusted Relic》
    サイズが良い。金属術はそこらに落ちてる《岩》で簡単に達成できます。

     

    《剣爪のゴーレム/Saberclaw Golem》
    《戦釘の変わり身》より弱いですが、こっちの方が純粋なゴーレムって感じがして”良い”です。

     

    《獣道の変わり身/Game-Trail Changeling》
    5/4/4トランプル、かなり優秀です。
    こんなのを優秀と褒め称えなければいけないのかァ…

     

    《電結の暴れ者/Arcbound Bruiser》
    サイズ悪めですが、《イチ=テキク》に溶接してもらった+1/+1カウンターも、接合で他のゴーレムに移せます。サイズを無視した全体除去が無い環境なので、無駄になることはほぼ無いのが良いですね。

     

    《パーディック山の放浪者/Pardic Wanderer》
    《獣道の変わり身》と似た感じ。
    ワンダと巨像っぽさがあるので、最後の一撃をこれで決めてやりたいところです。

     

    《マラカイトのゴーレム/Malachite Golem》
    《パーディック山の放浪者》の超絶下位互換。とはいえトランプル持ちはそう多くないので、ありがたいです。

     

    《心鍛のゴーレム/Will-Forged Golem》
    遅めとはいえそれなりに生物を並べるデッキなので、3マナくらいは簡単に軽減できます。

     

    《黒曜石のゴーレム/Obsianus Golem》
    アイドル枠。可愛い。

     

    《大槌の接合者/Maul Splicer》
    ロードとしてはタフネスが心許ないですが、単純に「1枚から複数体のゴーレムを出す」こと自体が貴重です。

     

    《大渦の巨人/Maelstrom Colossus》
    でかい。強い。かっこいい。
    《トッゴ》《イチ=テキク》が立っていれば、概ね何が捲れても腐らないようにできているので、雑に投げつけます。
    《焦熱の連続砲撃》がめくれてしまうリスクだけちょっと注意。

     

    ■殴り要員(ゴーレム以外)

     

    《炎のチャンピオン/Champion of the Flame》
    大量の《岩》を「装備品だよ」と言って握らせるだけで、何を勘違いしたかサイズアップする可愛い生物です。完全にプラシーボ。

     

    《都の短剣歯/Urban Daggertooth》
    《岩》をぶつけると増殖でき、《岩》の生贄による《イチ=テキク》の誘発と合わせてゴーレム達を2つ強化できます。
    《護衛の林歩き》などで+1/+1カウンターを置いた非ゴーレムも、ついでに強化できるのが嬉しいところ。

     

    ■ドロー

     

    《古きものの活性/Ancient Stirrings》
    コンボパーツを探したりは無いものの、序盤は土地を、中盤以降は生物を、1マナで探せて安定感があります。少し選びやすくなった《豊穣な収穫》って感じ。

     

    《予備物資/Spare Supplies》
    計4マナですが、2ドロー+《イチ=テキク》誘発なので悪くないコスパです。

     

    《ディープウッドの住人/Deepwood Denizen》
    ゴーレム育成後なら強いドローソース。除去されそう。

     

    ■妨害

     

    《ベラドンナの行商人/Nightshade Peddler》
    自分ともう一匹が握る《岩》を鋭く尖らせる、鍛冶屋です。

     

    《蛮行オーク/Orcish Vandal》
    マナを払わず《岩》を投げられます。
    それ以上に重要なのが、「《岩》以外を投げて《イチ=テキク》を誘発させられる」ところ。ファクト土地やマナファクトなどを有効活用します。

     

    《焦熱の連続砲撃/Fiery Cannonade》
    全体除去。
    《トッゴ》も死ぬのであまり積極的に打ちたくはないですが、無限トークンコンボや、実質無限な大量トークンなどに無抵抗というのも癪なので、ちょっとした対策です。

     

    《ツキノテブクロのエキス/Moonglove Extract》
    異様にコスパの悪い《ショック》。
    《イチ=テキク》を誘発させられるのと、MTG始めたての頃に引いたフォイルで思い出深いこともあり、こだわって入れています。

     

    《マグマの陥没孔/Magmatic Sinkhole》
    墓地は土地回収以外で活用しないデッキなので、基本的には1マナで使う気満々です。コンボの妨害用。

     

    《ムルタニの命令/Multani’s Decree》
    《静穏/Hush》
    エンチャントを採用していないデッキなので、自分に被害のない全体妨害として。
    クリーチャーで殴り切るデッキとしては《黒死病》も《拷問生活》も嫌なので、エンチャント除去の枠という意味でも必要です。ただ、《平穏》まで入れて重ね引きして腐っても嫌なので、2枚に抑えています。

     

    ■妨害対策

     

    《巨森の蔦/Vines of Vastwood》
    《イチ=テキク》などへの除去に対応しても良し、各種無限コンボへの妨害に使用しても良し。万能で強いです。

     

    《活力の覆い/Wrap in Vigor》
    《溶接の壺/Welding Jar》
    《薬草の湿布/Herbal Poultice》
    再生シリーズ。
    除去対策としても使えますし、終盤に無理矢理殴りたいときのコンバットトリックとしても優秀です。

     

    《囁き絹の外套/Whispersilk Cloak》
    PauperEDH界の《稲妻のすね当て》。
    除去の的になりやすい《イチ=テキク》につけたいところです。

     

    ■その他

     

    《ファングレンの匪賊/Fangren Marauder》
    《イチ=テキク》の誘発ついでに5点回復。統率者2体と綺麗に噛み合います。
    飛行クロックを止める手段が《岩》と火力呪文しかないので、そこをごまかせるのが優秀です。

     

    ■土地

     

    1枚1枚の解説はしませんが、大まかに以下の通りです。
    ・《トッゴ》シナジーのため、フェッチ系の土地を全力投入
    ・フェッチシナジーで入れている《耕しカカシ》などに合う《灰のやせ地》も投入
    ・《耕作》系呪文とフェッチ土地で基本土地が尽きないよう、基本土地多めに採用
    ・《蛮行オーク》で投げて《イチ=テキク》を誘発させるため、ファクト土地を投入
    ・1マナの土地サーチが多いため、それらを土地として数え、土地枚数は控えめ
    ・上記で枠が埋まるため、サイクリングランドや《統率の塔》などの枠は無し

     

    (フェッチ)
    《進化する未開地/Evolving Wilds》
    《広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse》
    《ねじれ地帯/Warped Landscape》
    《グリクシスの全景/Grixis Panorama》
    《ジャンドの全景/Jund Panorama》
    《ナヤの全景/Naya Panorama》
    《バントの全景/Bant Panorama》

     

    (赤緑)
    《グルールの芝地/Gruul Turf》
    《高地の森/Highland Forest》
    《熔融林の橋/Slagwoods Bridge》
    《灰のやせ地/Ash Barrens》

     

    (赤)
    《山/Mountain》×6
    《大焼炉/Great Furnace》
    《ドワーフの鉱山/Dwarven Mine》

     

    (緑)
    《森/Forest》×6
    《伝承の樹/Tree of Tales》
    《お菓子の小屋/Gingerbread Cabin》
    《カルニの庭/Khalni Garden》

     

    (無色)
    《憑依された沼墓/Haunted Fengraf》
    《誘惑の洞窟/Cave of Temptation》

     

    ■土地サーチ、土地確保、土地代わり

     

    《改革派の地図/Renegade Map》
    《放浪者の小枝/Wanderer’s Twig》
    《旅行者の護符/Traveler’s Amulet》
    《火荒の境界石/Firewild Borderpost》
    これらは、土地1枚+これらでキープできるため、実質土地としてカウントしています。
    起動型能力の類は、《イチ=テキク》着地まで残せると強いので、必要でなければ「1マナ余ってるから起動しとこ」と雑に使わないように気を付けます。

     

    《地平線の呪文爆弾/Horizon Spellbomb》
    《天球儀/Armillary Sphere》
    《芽吹くツタ/Sprouting Vines》
    キープ時の土地カウントはできませんが、中盤以降の土地供給を安定させます。
    マナを伸ばすだけでなく、《岩》を出すためにも土地を伸ばし続けたいデッキなので、これらのように遅めな代わりにバリューの高い土地確保も採用します。

     

    《狩りをする豹/Hunting Cheetah》
    《岩》を相手本体に投げることで、デッキから森をサーチし、その森を置くことでまた《岩》が出ます。シンプルに強力なエンジンです。

     

    《耕すツリーフォーク/Tilling Treefolk》
    各種フェッチランドを回収し、中盤以降のマナ伸ばしをサポートします。
    こういう「CIPが強力だけどサイズが貧弱」なクリーチャーが盤面で腐っても「じゃあ《岩》でも投げといて」と仕事を用意できるのは《トッゴ》の良いところです。

     

    《耕しカカシ/Scaretiller》
    《岩》を投げつつ、墓地にある各種フェッチランドを置き直します。その結果、置き直した土地により《トッゴ》が誘発して《岩》が出るので、《岩》が減らずに土地加速+好きなところに2点+《イチ=テキク》誘発というおかしな噛み合いを見せます。

     

    ■マナ加速

     

    《明日への探索/Search for Tomorrow》
    《旅人のガラクタ/Wayfarer’s Bauble》
    《守護像/Guardian Idol》
    《グルールの印鑑/Gruul Signet》
    《精神石/Mind Stone》
    それぞれ最速で唱えられれば、3ターン目に《トッゴ》着地⇒土地セットし《トッゴ》誘発⇒《トッゴ》に《岩》を装備、までスマートに動けます。
    《トッゴ》とシナジーのある土地加速はさておき、「タップでマナを出すだけ」の2マナファクトはあまり採用したくないのですが、3Tにその動きができる期待値を上げるため採用しています。
    なお《守護像》もゴーレムです。

     

    《統率者の宝球/Commander’s Sphere》
    《イチ=テキク》との相性が最高のマナファクト。
    生贄用にマナを構える必要が無いため、《イチ=テキク》着地後にすぐ除去が飛んできた場合にも使えます。

     

    《合格通知/Letter of Acceptance》
    《グルールの導き石/Gruul Cluestone》
    《オラーズカの秘宝/Orazca Relic》
    《グルールのロケット/Gruul Locket》
    生贄ドロー能力を持つマナファクト。《統率者の宝球》の下位互換に近いですが、2枚目以降の《統率者の宝球》は沢山欲しいのでOK。

     

    《眷者の装飾品/Bonder’s Ornament》
    《拡大鏡/Magnifying Glass》
    継続的にアドバンテージを稼げるマナファクト。
    《眷者の装飾品》は相手と被らなければシンプルに強い、《拡大鏡》は手掛かりトークンを挟むことで《イチ=テキク》を誘発させられる、とそれぞれ別方面の強みがあります。

     

    《耕作/Cultivate》
    《木霊の手の内/Kodama’s Reach》
    《ニッサの巡礼/Nissa’s Pilgrimage》
    3マナ土地加速。
    これら1枚から土地2枚分を確保できるため、《トッゴ》や、その先の《イチ=テキク》との噛み合いが良好です。
    なお、各種フェッチランドと合わせて基本土地がゴリゴリ減るので、残り枚数には注意しましょう。

     

    《スカイシュラウドの要求/Skyshroud Claim》
    森なら何でもいい&アンタップインなので、シンプルにハイスペックなマナ加速です。
    《高地の森》《お菓子の小屋》を持ってきたり、普通に森を持ってきて差し引き2マナとしたり、小回りが効くのが良い感じ。先述の通り基本土地枚数がカツカツなので、できれば特殊土地を持ってきたいところです。

     

    《金脈のつるはし/Goldvein Pick》
    《ジンジャーブルート》など回避能力持ちと合わせてもいいですが、そもそもアタックを多少通しやすい(《岩》というコンバットトリックがあるため)デッキなので、割と使いやすいと思います。
    なお《宝物》はアーティファクトなので、序盤から雑にマナ加速として使うよりは、《イチ=テキク》に取っておく方が強く動けます。

     

    ■採用候補(不採用)メモ

     

    ■ゴーレム

     

    《祖先の像/Ancestral Statue》
    《黄金の卵》系統を多く採用するなら絶対入ります。
    それらを入れないことにしたため、これも不採用。
    詳細は《黄金の卵》のところで。

     

    《Coal Golem》
    今回唯一、「入手できない」という理由で不採用になったカード。
    マナを減らさず自害できるゴーレム、《イチ=テキク》との噛み合い良好です。顔も良い。

     

    《電結の放浪者/Arcbound Wanderer》
    《眷者の装飾品》などを使えば3/3以上も狙えます。
    《電結の暴れ者》と同様、接合持ちゴーレムと《イチ=テキク》の噛み合いは良好です。
    ただ、一人回しでも6/2/2になってしまうことが多々あり、また「《イチ=テキク》がいないと弱すぎる」ところも引っかかり、デッキとしての安定性を鑑みて抜いています。

     

    《絡み森のゴーレム/Tangle Golem》
    それなりに基本土地を出していくデッキなので、コスパの面は悪くありません。
    が、環境柄5/4がそこまで信用ならないこと、土地が多く並ぶころにはそこまでコスパが重要でない場合が多いことから、抜いています。

     

    《尖塔のゴーレム/Spire Golem》
    唯一の飛行持ちゴーレム。
    飛行クロックを止める手段が《岩》しか無いため、悲しいですがこんなスペックでも有力候補です。
    今回は「グルールカラーのデッキに親和(島)は気持ち悪い」という理由で外しています。

     

    ■《トッゴ》シナジー

     

    《ゴブリンの小槌打ち/Goblin Gaveleer》
    《炎のチャンピオン》と違いタフネスが上がらないため、雑にクリーチャーが展開されることが多いPauperEDH環境では弱いと判断しました。

     

    《クウィリーオン・レインジャー/Quirion Ranger》
    《森》を戻して出し直すことで、土地を引けていないターンでも《岩》を生産できます。
    また、《森》ではなく《お菓子の小屋》を戻して出し直すことができれば、食物の生産によって《イチ=テキク》の能力をさらに誘発させられます。

     

    《ゴブリンの衛生兵/Goblin Medics》
    《岩》を投げるたび、追加で1点をばら撒けます。
    《岩》と違う場所に飛ばせるのは良いことですが、追加の1点よりも接死ダメージの方が嬉しいかなと思い、《ベラドンナの行商人》に枠を譲りました。

     

    《低地のバジリスク/Lowland Basilisk》
    《焦熱の連続砲撃》で死なない代わりに《ベラドンナの行商人》よりかなり弱い接死持ち。
    面白いですが、弱いため抜きました。

     

    《復讐するドルイド/Avenging Druid》
    《狩りをする豹》と同じような枠。こちらは直接土地を出すことができ、マナ加速の面ではより強力です。
    墓地からカードを回収する手段が無いため、重要なカードを落としてしまうリスクがあることから抜いていますが、単純なカードパワーはかなり高いので次の調整では入れるかもしれません。

     

    《石蒔きの秘儀司祭/Stone-Seeder Hierophant》
    マナ加速要員でありつつ、《乱打されるゴーレム》のように「ハイピッチで《岩》を投げる」ことができます。
    フェッチランドを切ることで相手のターンでも能動的にアンタップさせられるため、複数の《岩》を装備しておくことで高い対応力を得られます。
    ただ、このカードはどうにも「コンボの始動役っぽい」ことから相手の除去の的になり4マナを無駄にするリスクもそれなりに高く、今回はその理由で抜いています。

     

    《野火の精霊/Wildfire Elemental》
    誰かしらが相手本体に《岩》を投げることで全体強化できる生物。
    これが活きる場面(大量の生物が横並びしていて、《岩》を顔に投げるほどにリソースとマナの余裕がある場面)では、これが居なくても勝てると判断し、抜いています。

     

    ■《イチ=テキク》シナジー

     

    《ゴリラのシャーマン/Gorilla Shaman》
    《ゴブリン修繕屋/Goblin Tinkerer》
    《スマッシュ/Smash》
    《根から絶つ/Root Out》
    アドバンテージを取りつつ《イチ=テキク》を誘発させられるカード達。
    上2枚は「相手によっては詰ませてしまって冷めるから」、下2枚は「ゴーレムなど他の枠の確保のために押し出されたから」という理由で抜いています。

     

    《獰猛器具/Implement of Ferocity》
    《発火器具/Implement of Combustion》
    《ギルド球/Guild Globe》
    《眠らせる矢/Sleeper Dart》
    《錬金術師の薬瓶/Alchemist’s Vial》
    《黄金の卵/Golden Egg》
    1枚ドロー能力と生贄能力を持つアーティファクト達。
    アドバンテージを失うことなく《イチ=テキク》を誘発させつつ、そのカード自身の効果も当然発揮するので、コスパ良好です。
    ただ、そこまで安定した金太郎飴な構築ではないので、初手にこれらのカード(=占術の無い1ドロースペルのようなカード)を引いてしまうと、序盤の展開イメージがブラックボックス化された状態でキープ判断をする必要があり、一人回し段階でそのリスクをけっこう重く感じたので抜きました。
    例えばよくある流れとしては、
    《森》
    《森》
    《山》
    《錬金術師の薬瓶》
    《黄金の卵》
    《粘土像》
    《巨森の蔦》
    のような初手でキープし、トップ4枚がマナソースだった…、というようなリスクです。
    逆にこれらのカードに頼って土地2枚と重めのカード達でキープし、土地を引かずに詰まってしまうリスクもあります。
    「初手の7枚で何をするのか?」という情報がある状態でキープしたいため、ブラックボックス化を促進するこのカード達は抜いています。
    (逆に、そこが明確な《改革派の地図》系のアーティファクトは多く採用しています)

     

    《マイアの土地刻み/Myr Landshaper》
    特殊な噛み合い枠。
    《トッゴ》のために大量採用したフェッチランドの起動前にこれでアーティファクト化しておくことで、《イチ=テキク》を誘発させられます。
    また、適当な土地をアーティファクト化し《蛮行オーク》で投げつけ、同様に《イチ=テキク》を誘発させることもできます。
    盤面が膠着した終盤に強そうですが、それまで弱い&安定しないので今回は不採用。

     

    《玄室荒らし/Vault Robber》
    宝物と《イチ=テキク》の噛み合いは良好なのですが、クリーチャーを能動的に墓地に送る手段が多くないデッキなので、今回は採用を見送っています。

     

    《多欲なドラゴン/Rapacious Dragon》
    飛行3/3と良い感じの戦闘力に加え、《イチ=テキク》を2回誘発させられます。
    何かとスペック良好なのですが、枠が足りなかったのと、ゴーレムも岩も関係なくこれのクロックで買ってしまったら寂しいな…と思い、抜いています。

     

    《戦利品奪取/Seize the Spoils》
    コンボを目指さずマナフラ受けもできるデッキなのでルーティングの枠をそこまで必要としなかったのと、「土地2で止まった時に使えないドローソース」というのが汚く感じたので抜きました。

     

    《水蓮の花びら/Lotus Petal》
    《イチ=テキク》との噛み合いが良いマナ加速。
    《イチ=テキク》と各ゴーレムが並ぶ頃に「ディスアドバンテージを伴うマナ加速」が必要とは思えないため、抜きました。

     

    《もぎ取り刃/Prying Blade》
    アタックが通せる状況でないと弱いため、その状況で《金脈のつるはし》と重ね引きすることがないよう抜いています。

     

    《薄暮殻の這うもの/Duskshell Crawler》
    《誇り猫/Pridemalkin》
    トランプル付与。
    根本的に「盤面優位な時しか強くないのに、自身の戦闘力が低く盤面優位に寄与しない」というのが引っかかり解雇しました。

     

    《電位の負荷/Volt Charge》
    《畏怖の香り/Smell Fear》
    増殖。
    《イチ=テキク》の誘発後は強いのですが、始動が遅いためこれらのカードも使いどころが遅く、デッキの安定性を落とすことになりそうなので抜きました。

     

    ■シンプル強カード

     

    《熱錬金術師/Thermo-Alchemist》
    2マナブロッカーとして序盤の弱さを補完しつつ、数ターン生き残ればライフレースにも貢献します。
    が、このデッキの勝ち筋は巨大ゴーレムでの圧殺であるため、相手のライフを細かく削るメリットはそこまで大きくないと感じ、抜きました。

     

    《ウラモグの破壊者/Ulamog’s Crusher》
    《エルドラージの壊滅させるもの/Eldrazi Devastator》
    《トッゴ》《イチ=テキク》を対処されてしまっても使えるファッティ枠。
    経験上、8/8滅殺2も8/9トランプルも、それ単体で盤面を持ち返す力はないと判断し、であればゴーレムの数を盛った方がいいと考え抜きました。

     

    《ゴーレムの鋳造所/Golem Foundry》
    序盤に引かないと弱いので抜きました。

     

    《信仰無き物あさり/Faithless Looting》
    《戦利品奪取》と同様。

     

    ■シンプル強カード 妨害

     

    《赤霊破/Red Elemental Blast》
    《紅蓮破/Pyroblast》
    EDHのいつもの。
    赤のデッキとして青を戒める責任はあるよなぁ…と思いつつ、その責任を負うほどの余裕があるデッキではないので、今回はアウト。

     

    《火炎破/Fireblast》
    0マナで打てるコンボ対策。
    マナ基盤ガバガバなデッキであり、何マナかを《岩》発射のために構えることは自然な動きなので、0マナであることはそこまで重要でないと判断しました。

     

    《火花鍛冶/Sparksmith》
    《トッゴ》と合わせて、タップで2点火力という「ちょうどいい」アドバンテージ要員になります。
    自分のライフをあまり減らしたくないのと、ヘイトを買って即座に除去されそうなので抜きました。

     

    《渦巻く砂嵐/Swirling Sandstorm》
    全体火力。
    《イチ=テキク》が動いて巨大ゴーレムが並んだ状態であれば、少ない犠牲で相手のクリーチャーだけ焼き払えます。
    ただ、その状況ならシンプルに殴り切れそうなのと、これに対応して火力呪文を合わされて計算が狂うのが怖く、抜いています。

     

    《平穏/Tranquility》
    《ムルタニの命令》《静穏》の2枚で十分と判断し、抜いています。

     

    《夜の土/Night Soil》
    《ムルタニの命令》《静穏》との噛み合いが悪く、抜いています。

     

    ■おわりに

    書き疲れた!終わり!

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