Pauperのサイドボードとして採用されうるカードを、メジャーマイナー問わず紹介していく記事になります。
※メジャーかどうかはメタゲームに左右されやすいため。
今回はクリーチャー対策。
選択肢の多い枠なので、今回はその中でも「複数除去」「全体除去」に絞って紹介していきます。
「対象を取る単体除去」「布告除去」は別枠で。
他の記事はこちら ⇒ まとめページ
採用する場合、大まかに以下が仮想敵になります。
①横並び系デッキ
⇒エルフ、青単、その他アグロなど
②「対象を取る除去」に耐性のあるデッキ
⇒呪禁オーラ、白単英雄的など
③単純に自分より展開してくるデッキ
④それによって良い感じにアドバンデージを奪えそうなデッキ
⇒デッキによるため割愛
《電謀/Electrickery》
無難な赤の全体火力。
単純にタフネス1対策をするなら、とりあえずこれが腐りにくく使い勝手が良いです。
《祭典壊し/End the Festivities》
ソーサリーになり、《呪文づまりのスプライト》に対応してのキャストや、オーラにスタックしてのキャストなど、猪口才な使い方ができなくなりました。
代わりに1マナ軽くなり本体火力もついているので、攻める速度重視のデッキでは強力です。
《ファング・ドラゴン/Fang Dragon》
基本、実質的に上2枚の下位互換に近いです。
クリーチャーの面を使う機会が作れるデッキであれば。
《塵と化す/Smash to Dust》
アーティファクト破壊の枠とまとめて取りたければ優秀です。
《ブレス攻撃/Breath Weapon》
《焦熱の連続砲撃/Fiery Cannonade》
幅広いアグロデッキや、一部のミッドレンジデッキにも刺さる性能に。
エルフやフェアリーに対しても、通せれば更に強烈な性能になっています。
ただし自分の場も被害を被るので、できればタフネス3以上を中心としたデッキで採用したいところ。
《渦巻く砂嵐/Swirling Sandstorm》
割と条件が厳しいものの、地上生物が中心のデッキには「タフネス○対策」ではなく《神の怒り》のような全体除去に近い存在として運用できます。
メジャーどころで焼けないのは、《歯車襲いの海蛇》や、各種強化手段によって大きくなった生物くらいです。
《クラーク族のシャーマン/Krark-Clan Shaman》
こちらは、種さえあれば際限なく地上生物を焼き払うことができます。
とはいえ、特化したデッキでないとコストが痛いので注意。
《灰の殉教者/Martyr of Ashes》
《クラーク族のシャーマン》と比べて、コストはだいぶマシになりましたが、マナがかかったりトップ勝負に弱かったり、これもこれでピーキーです。
《溶岩の投げ矢/Lava Dart》
2回打てるタフネス1対策。
土地を伸ばすことがさほど重要でないデッキで採用したいところです。
《死の火花/Death Spark》
クリーチャー主体のアグロデッキで、タフネス1対策や繰り返し使える本体火力として。
《炎の突き/Flame Jab》
土地が全部1点火力に。
土地を墓地から回収する手段があるデッキや、中盤以降の土地を持て余すようなデッキで。
《乱射/Scattershot》
ストームさえ稼げれば、その分だけ生物を除去してアドバンテージを得られます。打ち消しに若干強いのも魅力。
トロン系やターボフォグなど、ストームが稼げるデッキで。
《火花鍛冶/Sparksmith》
ゴブリンの数だけダメージを飛ばしますが、自分自身がゴブリンなので最低1点は飛びます。
ゴブリンの数が増えすぎると自分のライフが危険になるので、部族デッキでの運用には要注意。
《家の吹き飛ばし/Blow Your House Down》
かなり特殊な枠。壁限定で、3体破壊できます。
《吐き気/Nausea》
《減縮/Shrivel》
自身の生物にも影響が出るので、デッキとの噛み合いは要検討です。
《クォムバッジの魔女》の兼ね合いでタフネス1を不採用にするタイプの黒単であれば、そのあたりは問題なさそう。
《息詰まる噴煙/Suffocating Fumes》
《吐き気》《減縮》から1マナ上がった代わりに、一気に使いやすくなりました。
サイクリングで無駄にならず、コンバットトリックとしても使えるため、メインから採用される場合も多々あります。
《アームズ・オヴ・ハダル/Arms of Hadar》
シンプルに強力。
特に裏目が無いので、雑に採用できます。
《エヴィンカーの正義/Evincar’s Justice》
基本的には、《虹色の断片》《黒曜石の見習い僧》などで潰されてしまう分で《アームズ・オヴ・ハダル》に劣ります。
違いとして本体火力があるので、《黒死病》のような勝ち手段としての運用もしたい場合に一考の余地あり。
《墓所のネズミ/Crypt Rats》
クリーチャーなので、絆魂付与で異常なライフゲインをキメたり、使い回しやすかったりするのが魅力です。
黒に寄ったデッキなら、フィニッシュ手段としても。
《黒死病/Pestilence》
アグロ対策で頼るには遅いですが、置けさえすれば一気に盤面を支配できます。序盤は他で凌げる前提で、マウントを取る手段として。
ネズミ同様、フィニッシュ手段にも。
《クォムバッジの魔女/Cuombajj Witches》
自身がタフネス1生物を採用していなければ、リソース消費無しのタフネス1殲滅装置です。
早く置きたい+ダブルシンボルなので、基本的には黒単での採用になります。
《モーギスの好意/Mogis’s Favor》
マナはかかりますが、墓地を使わないデッキならほぼリソース消費無しでタフネス1を恒常的にどかせます。
《残響する衰微/Echoing Decay》
《金切るときの声》や《戦隊の鷹》、《カルドーサの再誕》などに刺さります。それらでなくても、最低限の除去性能はあるのが魅力。
《灰は灰に/Ashes to Ashes》
ライフルーズはハチャメチャに痛いですが、3マナで盤面触りながら1:2交換はかなり強烈です。
ライフに余裕を持てるデッキでの採用か、ライフ関係ない勝ち方をしてくる相手への対策に。
《生き写し/Dead Ringers》
ライフルーズは無い代わり、重くて対象が特殊な方。
無色クリーチャーが多い相手や、いい感じにクリーチャーの色が揃っている相手に。
《砂嵐/Sandstorm》
《カルドーサの再誕》など、小粒の横並びで攻めてくる一部のデッキには刺さります。
《散弾の射手/Scattershot Archer》
単純にタフネス1フェアリーへの圧力にもなりつつ、エルフらしく《クウィリーオン・レインジャー》などアンタップ手段と合わせればタフネス2以上も射程に収まります。
《空への斉射/Aerial Volley》
1マナインスタントなため隙を狙いやすいのと、召喚酔いしないのが良い感じです。
《ワイアウッドのかぎ爪/Claws of Wirewood》
《コーの空漁師》などを吹き飛ばせる珍しい飛行メタカードです。ボロスなどに。
《農芸師ギルドの魔道士/Granger Guildmage》
ナヤカラーのデッキで最も輝きますが、白が無くともタフネス1対策としては機能します。
《青霊破》が効かないのが良い感じ。
《Holy Light》
白いデッキやタフネス2以上が中心のデッキで使うことを考えると、《息詰まる噴煙》に近いカードです。
ただし、タフネス1対策にも関わらず《金切るときの声》《戦隊の鷹》に効かないのは注意。
《残響する真実/Echoing Truth》
《金切るときの声》や《戦隊の鷹》に刺さります。
エンチャントやアーティファクトに触れる丸さが魅力的。
《溶暗/Fade Away》
土地破壊デッキのアグロ対策や、エルフ・壁コンボなど土地の数以上に展開してくるデッキ対策などに。
《カミソリひれのハンター/Razorfin Hunter》
《クォムバッジの魔女》系のタフネス1対策。
青赤はインスタントやソーサリーの方が噛み合いが良い場合が多いのが、ちょっと不遇。
《ヴィリジアンの長弓/Viridian Longbow》
何度でも使える1点火力。装備付け替えなりアンタップ能力なりと合わせることでダメージを加速することもできます。
小さいクリーチャーへの火力でもありつつ、プレイヤーへの直接ダメージも飛ばせるため、勝ち手段としても有用です。
《鋸刃の矢/Serrated Arrows》
ダメージではなく-1/-1カウンターなため腐りにくいことに加え、《コーの空漁師》《幽霊のゆらめき》などで再装填できるのが魅力です。ただし重い…!
《砂漠/Desert》
殴ってくるデッキ相手限定ですが、恒常的にタフネス1のクリーチャーを除去でき強力です。
ついでに土地破壊デッキに土地枚数を盛る手段としてのサイドインもできたり。
2022/08/25 記事作成
2022/09/01 《溶暗》《溶岩の投げ矢》《農芸師ギルドの魔道士》《砂漠》追加
2022/09/15 《塵と化す》《家の吹き飛ばし》追加
2023/05/02 《砂嵐》追加