Pauperのサイドボードとして採用されうるカードを、メジャーマイナー問わず紹介していく記事になります。
※メジャーかどうかはメタゲームに左右されやすいため。
今回は置物対策。
・アーティファクトのみ
・エンチャントのみ
・アーティファクト/エンチャント
・アーティファクト/エンチャント/クリーチャー
の4軸で紹介していきます。
他の記事はこちら ⇒ まとめページ
採用する場合、大まかに以下が仮想敵になります。
①アーティファクト土地などアーティファクトを多用するデッキ
⇒親和、《浄化の野火》系デッキなど
②ピンポイントに何かしらのアーティファクトが困る場合
⇒《ケンクのアーティフィサー》の破壊不能土地、《尖塔のゴーレム》など
《ゴリラのシャーマン/Gorilla Shaman》
主な対象は、0マナであるアーティファクト土地です。
最低限1/1/1の生物として場に残りつつ、1マナあたり土地を1枚破壊できるコスパは異常です。
また、タイミングによっては《実験統合機》《血の泉》などに対して有効な場面も。
《粉々/Smash to Smithereens》
《焼尽の猛火》に近い強さを持つカードなので、バーンやアグロなど、本体ライフを詰め切ることをゲームプランの主軸に据えたデッキでどうぞ。
《悪ふざけ/Shenanigans》
アドバンデージを得られるわけではありませんが、アーティファクトが主軸のデッキに対して、アーティファクト破壊を何度でも使い回せるのは強力です。
《塵と化す/Smash to Dust》
全体1点や壁破壊のモードもあるので、何かと有効な場面があります。
メタゲーム次第ではメインに採用されていたりも。
《削剥/Abrade》
腐りにくさから、割とメイン採用が多めなカードです。
最低限のアーティファクト対策になりつつ、クリーチャー除去の量増しとしても使用できるので、サイドの枠圧縮の選択肢にも。
《無謀な空襲/Reckless Air Strike》
《削剥》の性能を下げて軽くしたような1枚。軽いは正義ですが、流石に尖りすぎているのかあまり見かけません。
《似姿焼き/Raze the Effigy》
1マナと軽く、限定的ですがパンプアップにも使えます。
パンプアップ部分が活きる、ブリッツ系などのデッキに。
《残響する破滅/Echoing Ruin》
うまくいけばアドが取れる、残響シリーズの一枚。
並びがちな《マイアの処罰者》や、《血》トークンなどをまとめて飛ばしましょう。
《ヤヴィマヤの鋼潰し/Yavimaya Steelcrusher》
それなりに戦えるスペックをしつつ、サブ効果としてアーティファクト破壊もできます。
入れるならメインからかも?
《略取するバーバリアン/Plundering Barbarian》
アドバンテージを取れるクリーチャー。
2/2のサイズが有用な環境かどうかで、大きく評価が変わります。
《かまどの魔除け/Hearth Charm》
アーティファクトクリーチャー限定の除去。
全体パンプアップやアンブロッカブルの効果もあるので、アグロ系デッキでどうにも邪魔なアーティファクトクリーチャーがいる場合に良さそうです。
《破壊的一撃/Shattering Blow》
アーティファクトを「追放」できるのが魅力。
赤は上記のもろもろ、白は《存在の破棄》という強力なライバルがいますが、それぞれ差別化できています。
《塵は塵に/Dust to Dust》
弱いところがありません。
アーティファクト主軸のデッキが強い環境なら、白の王道サイドボード。
《古えの遺恨/Ancient Grudge》
赤と緑が出る必要はあるものの、テンポ的にもアドバンデージ的にも優秀です。
《ブリキ通りの悪党/Tin Street Hooligan》
こちらも同様。
《古の遺恨》ほど刺さりはしないものの、アグロデッキであればしっかり殴れて強いです。
《自然廃退/Natural Obsolescence》
アーティファクトに対する、実質的な追放除去。
後述する《幻触落とし》の方がエンチャントも触れるため優秀な場合もありますが、緑のデッキなら5枚目以降の《幻触落とし》として採用を考える余地はあります。
《鋼の妨害/Steel Sabotage》
アーティファクト土地をバウンスしてもよし、打ち消してもよし。
テンポ重視のデッキや、《ケンクのアーティフィサー》に後出しで対処したいデッキなどで。
《鴉変化/Ravenform》
追放除去であり、青でアーティファクトをしっかり除去できる数少ない1枚です。一応クリーチャーもいけます。
採用する場合、大まかに以下が仮想敵になります。
①エンチャントを多用するデッキ
⇒呪禁オーラ、白単英雄的など
②ピンポイントに何かしらのエンチャントが困る場合
⇒《間に合わせの砲弾》、《未達への旅》、《黒死病》、《貫かれた心臓の呪い》、《拷問生活》、各種防御円、《蜘蛛糸の鎧》など
《痕跡消し/Leave No Trace》
エンチャント全体除去に近い効果ですが、呪禁オーラは《アルマジロの外套》を貼ってもらえない限り緑と白のどちらかしか破壊できないので注意。
とはいえ、それでも強力です。
《貴族階級の嘲笑/Patrician’s Scorn》
こちらは明確な全体除去。
もちろん白の呪文と一緒に使えば強いのですが、これをサイドインするような相手に対してであれば、4マナで唱えても十分強いです。
《オーラの破れ目/Aura Fracture》
インスタントタイミングで何度でもエンチャントを割ることができ、コストは軽くありませんが優秀です。
《真心のハープ奏者/Devout Harpist》
置けさえすれば、呪禁オーラや白単英雄的に対して圧倒的なアドバンテージ源となります。
ただし、毎ターン1つしか割れない上に召喚酔いもあるため、中盤以降に引き込んだ場合の即効性には欠けるのが玉に瑕。
《Remove Enchantments》
ざっくり言えば、
・殴ってきた呪禁オーラや白単英雄的のオーラを全部破壊
・自分のエンチャントを回収
ができるカードです。
自分のエンチャントを回収することにメリットがあるデッキを中心に、ハマれば強力。
《黎明運びのクレリック/Dawnbringer Cleric》
ふわっといろんな仕事ができて良い感じです。
《儚い存在》《コーの空漁師》などと合わせられればなおよし。
《希望の光/Light of Hope》
《黎明運びのクレリック》と似た丸さ。
《邪悪を打ち砕く/Destroy Evil》
もう片方のクリーチャー除去が活きる環境であれば。
《天啓の光/Ray of Revelation》
白と緑が出る必要はありますが、テンポ的にもアドバンデージ的にも優秀です。
《心に静寂/Serene Heart》
オーラ限定のため、呪禁オーラや白単英雄的などを狙うためのカードです。
《平穏/Tranquility》
シンプルイズベスト。
《心なごむ詩句/Calming Verse》
コモンのこういうのには珍しく、相手のものだけ破壊できます。
自分自身もエンチャントを使うデッキであれば。
《オーラの変転/Aura Flux》
大量のエンチャントを擁する呪禁オーラや白単英雄的に、鋭く刺さります。
《エンチャント移動/Enchantment Alteration》
《祖先の仮面》がお互いの場のエンチャントを全て数えることを逆手に取った、奇襲性に長ける呪禁オーラ対策です。
《神への債務/Debt to the Kami》
呪禁オーラや白単英雄的にはむしろクリーチャーモードで仕事をしつつ、黒では難しいエンチャントの対応を保険程度に担えます。
布告な時点でプロテクションや破壊不能には耐性がありますが、再利用を防ぐ意味で、追放なのも良い感じです。
《大群への給餌/Feed the Swarm》
《神への債務》同様に、黒には難しいエンチャント対応を担えます。
軽いことに加えて、しっかり対象を取るからこそ狙ったものを確実に対処できるのがメリット。
《断片化/Fragmentize》
テンポの良さが優秀。
《マイアの処罰者》《尖塔のゴーレム》を破壊できないので、それらが痛くないデッキであれば。
《存在の破棄/Revoke Existence》
《断片化》より1マナ重い代わりに、取れる対象が一気に増えました。
地味ながら汎用性が高い一枚です。
《神聖の発動/Invoke the Divine》
置物破壊としての性能は最低限ですが、ついでの回復効果が沁みます。
《聖戦士の奇襲兵/Cathar Commando》
特にアドは取れませんが、瞬速アタッカーとしての性能もそう悪くないのが魅力です。
《コーの奉納者/Kor Sanctifiers》
本体が残りつつ、しっかり戦えるサイズをしているのが魅力。
一応《コーの空漁師》などと合わせられますが、それをやるには少し重い気もします。
《ガーディアン・ナーガ/Guardian Naga》
クリーチャー部分がだいぶ重いですが、間に合えば絶対に腐らない巨大なサイズで活躍できます。
《自然の詠唱/Nature’s Chant》
緑にも白にも同じようなのがありますが、このカードには「《陽景学院の使い魔》で軽減できる白いカード」という唯一無二の特徴があります。
《隔離する成長/Sundering Growth》
地味ながら良いオマケつき。
3/3トークンなどを増やしたいところですが、1/1でも「2マナ瞬速1/1でCIP置物破壊」と捉えれば十分強力です。
《自然のままに/Natural State》
テンポ面で優秀です。
《マイアの処罰者》《尖塔のゴーレム》に加えて、《黒死病》なんかも破壊できないので注意。
《自然の要求/Nature’s Claim》
他フォーマットでも有名な強カードですが、テンポ重視にしては4点回復を与えてしまう部分がPauperでは結構痛く、意外と入らないデッキが多いです。
ライフ回復をあまり気にしないでいいデッキや、バーンに対して自分の置物を破壊して回復という選択肢を考えたいデッキで。
《上機嫌の破壊/Gleeful Sabotage》
緑のクリーチャーを簡単に並べられるデッキであれば、1:2交換を2マナで行える優秀な呪文です。
《幻触落とし/Deglamer》
実質的な追放除去。
ブリッジランドをすっ飛ばせるのが強いです。
《自然への回帰/Return to Nature》
全体的に地味ですが、ちょっとした墓地対策にもなり丸いです。
《仮面の蛮人/Masked Vandal》
サイズの悪くない多相クリーチャーであるため、部族デッキの純度を大きく下げずにサイドインできる優秀な置物除去です。
ただし、墓地にクリーチャーが落ちていないと使えないため、自分のデッキに墓地肥やし要素が無い限り相手に依存してしまうことには注意。
《マイコニドの胞子撒き/Myconid Spore Tender》
シンプルで使いやすく、それなりのクロックを有します。
《議事会の自然主義者/Conclave Naturalists》
マイコニドより重い代わりに、タフネスが高く《間に合わせの砲弾》などで簡単に処理されないのが魅力です。
《苛性イモムシ/Caustic Caterpillar》
普通に使うだけでは重い《帰化》にしかなりませんが、《拷問生活》など、使い捨てのクリーチャーであることを活かせれば。
《枝細工下げの古老/Wickerbough Elder》
中々重いものの、増殖や-1/-1カウンターを置けるカードと合わせることで何度も使えて、かつ4/4とそれなりのサイズが残ります。
《無効/Annul》
《鋼の妨害》のように盤面にまで干渉することはできませんが、強力です。
《忘却の輪/Oblivion Ring》
テンポが悪くソーサリータイミングであるものの、生物への除去としての役割も担える腐りにくさが魅力的です。
《天使の粛清/Angelic Purge》
《胆液の水源》など、生け贄シナジーのあるデッキであれば。
《残響する真実/Echoing Truth》
青で既に置かれてしまったエンチャントに触りたければ。《カルドーサの再誕》《戦隊の鷹》《金切るときの声》などにも耐性を持てます。
2022/08/08 記事作成
2022/08/15 《残響する破滅》追加
2022/08/18 《無謀な空襲》《自然の詠唱》《かまどの魔除け》追加
2022/09/01 《隔離する成長》追加
2022/09/15 《塵と化す》《ヤヴィマヤの鋼潰し》《邪悪を打ち砕く》追加
2023/05/02 《ガーディアン・ナーガ》《議事会の自然主義者》追加