時は4月、入学シーズンですね。
学業という概念から解き放たれ、何年が経ったことでしょうか。
社会人兼プレインズウォーカーとして荒波に揉まれ続けている自分達ですが、あろうことかこの年齢でまた”学院”に通うことになってしまいました。
しかし、ストリクスヘイヴンには多数の大学があり、各大学の中でも学べることは多岐にわたります。
そこで今回は、”体験入学”ということで、3人それぞれが気になる授業を事前に体験させていただくことにしました。
そんなフレーバーで、ストリクスヘイヴン新コモンのテストプレイ撮影録になります。
さいとーさんは、ウィザーブルームの害獣学、シルバークイルの影呪文の授業を選択。
<デッキリスト>
3:《鋸刃蠍/Serrated Scorpion》
4:《若き狼/Young Wolf》
3:《屍肉喰らい/Carrion Feeder》
2:《葬儀甲虫/Mortician Beetle》
4:《湿地帯のグロフ/Bayou Groff》
4:《巣の侵略者/Nest Invader》
4:《斑の子猪/Brindle Shoat》
2:《ホネツツキ/Bone Picker》
2:《悪意の打ちつけ/Lash of Malice》
2:《吠え群れの飢え/Hunger of the Howlpack》
2:《突き止め/Track Down》
4:《発掘/Unearth》
2:《チェイナーの布告/Chainer’s Edict》
4:《村の儀式/Village Rites》
6:《森/Forest》
8:《沼/Swamp》
2:《進化する未開地/Evolving Wilds》
2:《ゴルガリの腐敗農場/Golgari Rot Farm》
《湿地帯のグロフ》は害獣を食べてくれる良い子ですが、どうやら見えたものを何でも害獣と認識してしまうようです。
エルドラージ落とし子は疑いようのない害獣なので、いっぱい食べて大きくなってね。
<真面目に解説>
2ターン目に《湿地帯のグロフ》と大きくなった《若き狼》が並ぶブン回りが強烈。
元々存在する「黒緑サクリファイス」を軸としているため、多くのパーツが《湿地帯のグロフ》と噛み合っておりいつ引いても強く、逆にグロフを引かずとも元々の緑黒サクリファイスとしての地力で戦うことになるだけ、という安定感が魅力です。
《悪意の打ちつけ》も、このアグロデッキであれば邪魔なブロッカーを除けたり本体へのダメージを盛ったり、活躍の場が多くありそうです。
OONSは、プリズマリの精霊学を選択。
<デッキリスト>
4:《スレイベンの検査官/Thraben Inspector》
4:《コーの空漁師/Kor Skyfisher》
4:《エイトグ/Atog》
4:《再造形/Resculpt》
4:《マイアの処罰者/Myr Enforcer》
4:《感電破/Galvanic Blast》
1:《払拭/Dispel》
2:《投げ飛ばし/Fling》
4:《物読み/Thoughtcast》
4:《予言のプリズム/Prophetic Prism》
4:《胆液の水源/Ichor Wellspring》
1:《未達への旅/Journey to Nowhere》
4:《古えの居住地/Ancient Den》
4:《ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel》
4:《大焼炉/Great Furnace》
4:《教議会の座席/Seat of the Synod》
1:《イゼットの煮沸場/Izzet Boilerworks》
1:《アゾリウスの大法官庁/Azorius Chancery》
1:《興隆する荒野/Thriving Heath》
1:《興隆する島嶼/Thriving Isle》
先生がそこらにあるもの何を使ってもいいと仰るので、土地を使って精霊を造形してみました。
プリズマリって自由ですね。
<真面目に解説>
《スレイベンの検査官》、《予言のプリズム》やアーティファクト土地、などなどタネに困らないジェスカイ親和と組み合わせてみました。
組んだ当初は気付きませんでしたが、親和は《感電破》くらいしかインスタント除去が無いので(《投げ飛ばし》は本体に打ちたいし)、それをカバーする保険という意味でも《再造形》は優秀なように思います。
なお、同じ親和に入れるにしても、
・噛み合いの良い《皮剥ぎの鞘》を入れる(単品で弱いので今回は入れませんでした)
・ティムール親和に入れる
など、構築は色々考えられます。
加糖さんは、体験入学のつもりがうっかり本入学してしまったようです。
<デッキリスト>
3:《テツモスの大神官/Tethmos High Priest》
3:《朽ちゆくゴブリン/Putrid Goblin》
4:《臭い草のインプ/Stinkweed Imp》
4:《スカークの探鉱者/Skirk Prospector》
4:《モグの戦争司令官/Mogg War Marshal》
4:《発掘/Unearth》
2:《溶岩の投げ矢/Lava Dart》
4:《信仰無き物あさり/Faithless Looting》
4:《胸躍る可能性/Thrill of Possibility》
4:《授業初日/First Day of Class》
4:《炎の冠/Crown of Flames》
3:《灰のやせ地/Ash Barrens》
1:《平地/Plains》
2:《沼/Swamp》
6:《山/Mountain》
2:《ボロスの駐屯地/Boros Garrison》
2:《ラクドスの肉儀場/Rakdos Carnarium》
4:《興隆する絶壁/Thriving Bluff》
(以下履修用サイド)
1:《拡張解剖学/Expanded Anatomy》
2:《予言学入門/Introduction to Prophecy》
授業初日の時点で、たくさんの生徒が墓地に送られる…
なんだか懐かしいですね。
<真面目に解説>
《授業初日》を用いた無限頑強コンボを搭載しています。
《授業初日》は無限頑強のパーツになりつつ、無限頑強による無限マナを活かすための講義カードを引っ張ってこれるのが優秀でした。
無限コンボまとめ記事にも書いた「テツモス無限コンボ」とパーツパーツが噛み合うため、このデッキは両方搭載しており二刀流での勝利を狙います。
<参考>コンボルート 無限頑強コンボ
①.《授業初日》を唱える
②.《スカークの探鉱者》で、《朽ちゆくゴブリン》を生贄に捧げて赤1マナ
③.②により《朽ちゆくゴブリン》の頑強効果が誘発
④.頑強の-1/-1カウンターが《授業初日》の+1/+1カウンターに打ち消され何も乗らず出る
⑤.②に戻る
⇒赤マナが無限に出る。
その無限マナで《炎の冠》の火吹き効果を使えば無限パワー。
さらに無限マナから《炎の冠》を何度でも付け外しできるため全生物を無限パワーにできる。
<参考>コンボルート テツモス無限コンボ
①.《テツモスの大神官》に《炎の冠》を唱える
②.《テツモスの大神官》の効果で墓地の《モグの戦争司令官》を戦場に戻す
③.②により、ゴブリントークンが1体出る
④.《スカークの探鉱者》で、《モグの戦争司令官》を生贄に捧げて赤1マナ
⑤.④により、ゴブリントークンが1体出る
⑥.《スカークの探鉱者》で、ゴブリントークン1体を生贄に捧げて赤1マナ
⑦.《炎の冠》の効果を起動し手札に戻す
⑧.①に戻る
⇒ゴブリントークンが無限に増える。
このトークンを《スカークの探鉱者》で生贄に捧げれば無限マナ。
その無限マナで《炎の冠》の火吹き効果を使えば無限パワー。
さらに無限マナから《炎の冠》を何度でも付け外しできるため全生物を無限パワーにできる上、《テツモスの大神官》を使えば墓地の2マナ以下生物をすべて戦場に戻せる。その中に《狂信的扇動者》《モグの狂信者》などいれば無限ダメージ。
フレーバーに合わせて文章書こうとするの、普段使わない神経を使ってるような感じで変に疲れますね。
個人的な《再造形》の使用感としては、結局バニラなのでテンポを重視するデッキに限定されはしますが、
・瞬速2/4/4で強いので押し付ける手段になる
・他のカードで押し付けて引き出した相手の除去を裏目にする手段になる
という感じで、グイグイ押し付けて対処を迫る親和との噛み合いが見た目以上に良いカードだなと思いました。
少なくとも自分は、今後親和組む時の有力な候補になると思います。