・土地
4:《ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel》
4:《伝承の樹/Tree of Tales》
4:《大焼炉/Great Furnace》
4:《教議会の座席/Seat of the Synod》
1:《古えの居住地/Ancient Den》
・クリーチャー
4:《エイトグ/Atog》
4:《甲殻の鍛冶工/Carapace Forger》
4:《マイアの処罰者/Myr Enforcer》
3:《歯車襲いの海蛇/Gearseeker Serpent》
・呪文
4:《彩色の星/Chromatic Star》
2:《航海士のコンパス/Navigator’s Compass》
1:《テラリオン/Terrarion》
1:《魔法の井戸/Witching Well》
2:《バネ葉の太鼓/Springleaf Drum》
4:《感電破/Galvanic Blast》
2:《払拭/Dispel》
4:《予言のプリズム/Prophetic Prism》
2:《投げ飛ばし/Fling》
1:《ティムールの激闘/Temur Battle Rage》
1:《危険な研究/Perilous Research》
4:《物読み/Thoughtcast》
・サイドボード
4:《紅蓮破/Pyroblast》
3:《水流破/Hydroblast》
2:《ゴリラのシャーマン/Gorilla Shaman》
2:《クラーク族のシャーマン/Krark-Clan Shaman》
2:《電謀/Electrickery》
1:《痕跡消し/Leave No Trace》
1:《墓の刈り取り/Reaping the Graves》
親和とは、なぜかコモンであるアーティファクト土地を存分に活かし、親和や金属術などのアーティファクトシナジーを活かして攻めるデッキです。
ただ、一口に親和といっても一枚岩ではなく、
・《マイアの処罰者》《歯車襲いの海蛇》などを使う、大型クリーチャーに寄せた型
・《金属ガエル》《皮剥ぎの鞘》などを使う、高速展開アグロ型
・《胆液の水源》《大霊堂の信奉者》などを使う、エイトグシナジー特化型
・《コーの空漁師》《きらめく鷹》などを使う、アドバンテージ型
・《献身的な補充兵》《スレイベンの検査官》などを使う、《心を一つに》型
など、これらのハイブリッドを含め様々な型があり、メタゲームによりトレンドが変わっていきます。
今回のリストは一番上のものになります。
完全なエイトグ特化型ではないですが、エイトグシュートと呼ばれる分類に属します。
誰も《稲妻》で落ちない屈強な生物群による圧殺、大型クリーチャーの展開のために大量に並べる非生物アーティファクトを食べた《エイトグ》を《投げ飛ばし》する「エイトグシュート」、この2つが勝ち筋になります。
とにかくサイズが優秀なため、4/4を倒す手段の少ないアグロ相手に強く立ち回れます。
また、しっかり回れば打ち消しや除去が間に合わない展開速度を持つことから、コントロール相手も比較的押し切りやすいです。
逆に、サイズで上回られるとそこから盛り返す手段が少なく、スリヴァーや呪禁オーラなどには泣かされがちです。
また、コントロール寄りの黒単やペストのような、ライフゲインによってエイトグシュートの範囲外に逃げることができる除去コントロールも厳しいですね。
ただ、ブン回れば大概の相手に勝てる代わりに、事故が多めな上サイド以降は相手の対策1枚で崩壊しうる側面があるため、苦手な相手に勝ったり得意な相手に負けたりも多いです。
・《エイトグ/Atog》
デッキの核。
勿論ド派手なエイトグシュートも強いのですが、生物を並べて殴り切る際に「いつでも大幅にサイズアップできる」という特性のおかげで相手のブロッカーを吸い寄せられるのが強いです。どんどんブロッカーを踏み潰していきましょう。
・《彩色の星/Chromatic Star》
エイトグのおやつ。
1ターン目に展開できるアーティファクトとして後続の金属術なり親和なりに貢献しつつ、中盤以降自身の効果なりエイトグの効果なりでドローに置換できる、このデッキで最高の潤滑油です。
そもそも色事故を起こしやすいデッキでもあるので、その保険としての価値もあります。
・《マイアの処罰者/Myr Enforcer》
軽くて強い生物群の中でも、最も詐欺っぽい挙動を見せる生物。
コントロール相手に無理矢理な押し切りを見せる時は、大体の場合は彼が絡みます。
無色なおかげで、《虹色の断片》《ギルドパクトの守護者》など色指定の効果が通用しないのも地味ながら役立つ機会が多いです。
・《物読み/Thoughtcast》
親和特有の強烈なドロースペル。
《定業》などと違って不要杯を弾くことはできないのですが、このデッキは《エイトグ》さえ立っていれば土地含め全てがエイトグの糧になるため、「完全な不要牌」が生まれにくいのも噛み合いが良いです。
・《投げ飛ばし/Fling》
「エイトグシュート」のシュート要素です。
《エイトグ》の着地からそのままインスタントタイミングで20点を持っていける強引なフィニッシュ手段でありつつ、単純なライフレースをひっくり返すシンプルに強烈な火力呪文でもあります。
生贄がコストなので、除去呪文による妨害が通用しないのも良いですね。
概要で説明したように色々な型がありますが、ここでは今回の型の中での調整候補を紹介します。
・《金属ガエル/Frogmite》
このデッキの方向性そのものとはあまり噛み合いませんが、早期に着地しアーティファクトカウント+《バネ葉の太鼓》の起動のタネとしてとして貢献しつつ、布告避けになることができるため、採用しているリストが多いです。
・《魔法の井戸/Witching Well》
1マナで置いて占術できるアーティファクトとして展開に貢献しつつ、手札が枯れた頃にドローで息継ぎとして貢献でき、どちらの面も割と強いため2枚とっているリストも多いです。
ただ、これ自体が色マナを要することから、1マナではあっても実際に1ターン目に置ける機会はそう多くなく、採用のし過ぎはデッキを不安定にします。
・《危険な研究/Perilous Research》
《彩色の星》や《テラリオン》などを生贄にできれば美味しいので入れていますが、これも色事故の原因になりがちなので、入れていないリストも多々あります。
アグロのようなブン回り、ミッドレンジのような盤面の制圧とビートダウン、コンボのような20点シュート、様々な顔を見せてくれるため飽きが来づらいデッキです。
その分不安定ではあるのですが、どんな相手にもブン回れば勝てる力がある分、持っておくと大会などに気軽に持ち込みやすいのも嬉しいところです。
また、様々な型があるとはいえ、親和デッキを1回組むと他の型の親和デッキへ安価に組み替えやすいため、もし飽きたら飽きたで新しいデッキに移りやすいのも良いですね。
筆者も今後、別の型の親和を組んで、動画なり動画外なりで試してみようと思っています。