Pauperのすゝめ① -フォーマット紹介-

  • 2022.4.1
    その他
    OONS

     

    ■Pauperとは

    Pauperとは?

     

    「コモン限定構築」と言われたりしますが、まさにその通り。
    MTGの長い歴史の中で、「コモン(最低レアリティ)として収録されたことがあるカード」だけを使用できるフォーマットです。

     

    こんなカード達です。

     

    「コモンで収録されたことがあればいい」ので、例えばコモンで収録されたカードのレア版を使ってもいいですし、Magic Onlineでのみコモン収録されたカードのアンコモン版を実店舗大会で使うこともできます。

     

    ざっくり理解はこんなとこで十分でしょう。
    詳細な説明はこちらでしているので、気になった方はこちらをご一読ください ⇒ リンク

     

    ■Pauperの魅力① – カード価格の安さ –

    Pauper(和訳:貧困者)ですからね。
    ただし一口に「安い」といっても、そこから派生してさまざまな魅力が生まれています。

     

    まず、「やってみやすい」というところ。
    特にMTG自体をやったことがない人にとって、「MTGを楽しめるか?」というのは、実際にやってみるまでわからないものです。
    どのくらい楽しいかわからないゲームのためにお金を出すというのは、それなりに勇気のいることだと思います。

     

    その点、Pauperは使うカードが安いので、「気軽にやってみる」ことをしやすいフォーマットです。
    地方在住で、「大会を近所でやっていない!」という方も、デッキを2つ作ってボードゲーム感覚で友人と遊ぶことも数千円でできるでしょう。
    やってみましょう!遠慮なく友人も巻き込みましょう!

     

    とりあえずやってみた後も、例えば「今のデッキが合わない」「新しいデッキを作りたい」と思った時に、気軽にデッキを増やしたり乗り換えたりできるのも魅力です。
    「片手で数えきれない数のデッキを持っている」プレイヤーがよくいるというのも、他フォーマットではあまり多くは聞かない話だと思います。

     

    また、ほとんどのカードが買うのも売るのも安いので、あまり値段の変動に一喜一憂する必要が無いというのも嬉しいところ。
    カード資産としてではなく、ゲームとしてのMTGそのものを楽しむことに没頭しやすい環境と言えます。
    筆者は、食べ放題やビュッフェの「値段を気にせず好きなように楽しめる快適さ」が好きなのですが、それと同じ感覚で快適に楽しんでいます。

     

    ■Pauperの魅力② – エターナル –

    基本的に、使えていたカードが使えなくなるということがありません。
    ※Pauperに限らず全フォーマットで共通ですが、禁止指定を受けてしまった場合のみ、そのカードは使えなくなってしまいます。

     

    「カードの購入にそうそう裏目が無い」のはストレスフリーですし、思い入れのあるカードをこの先ずっと使えること自体も、気持ちの面で嬉しいところです。

    また、最古のコモンから最新のコモンまですべて使えるので、「大昔に使っていた思い入れのあるカードを使いたい」「旧枠カードを使いたい」「レガシーやヴィンテージで活躍しているような古の有名カードを使って遊びたい」というような要望を叶えやすいのもPauperの魅力です。

     

    ■Pauperの魅力③ – 楽しみ方の自由度 –

    よく、「Pauperは競技的なフォーマットだ」という声を耳にします。

    これは、実際にそうだと思います。
    簡単に言えば、「個々のカードパワーが低いため、プレイヤーの技術差でついた優位を、カード1枚の力で強引に取り返すことが難しい」ということです。

     

    しかし、カード価格の安さやカードプールの広さから、「オリジナルデッキやカジュアルデッキを組んで遊ぶ」ことを楽しんでいる人が多いのも、このフォーマットの特徴です。
    「シビアに競技的にゲームを突き詰めたい人」も「カジュアルにゲームを楽しみたい人」も、どちらも受け入れる土壌があると言えます。
    (私たちPauperMTGも、両方の楽しみ方を伝えられるよう頑張ります!)

     

    ■Pauperのアーキタイプ

    ここからは、Pauperフォーマットで使われるデッキのアーキタイプをざっくり紹介します。

     

    MTGには、大きく分けて以下のようなアーキタイプがあります。
    ・アグロ:高速デッキ
    ・クロックパーミッション:打ち消しなどの妨害入りアグロ
    ・ミッドレンジ:中速デッキ
    ・コントロール:妨害メインの低速デッキ
    ・ランプ:マナ加速から重くて強いカードを叩き付けるデッキ
    ・コンボ:複数カードの組み合わせで特殊な戦い方をするデッキ

     

    Pauperもその例に漏れず、それらのアーキタイプのデッキがそれぞれあります。
    具体的なデッキは別途紹介しますが、まずは各アーキタイプの代表的なカード紹介と、もう少し掘り下げたアーキタイプの説明をしましょう。

     

    ・アグロ

    マナコストが軽いクリーチャーや、軽い強化呪文、相手プレイヤーを直接狙う火力呪文などを用いて、前のめりに素早く相手のライフを0にすることを目指します。
    すっきりとしたゲームを楽しみたい方にオススメです!

     

    ・クロックパーミッション

    マナコストが軽いクリーチャーと軽い妨害呪文で、序盤から有利な状況を作り、その有利を維持して勝ち切ることを目指します。
    ヒリヒリとした駆け引きを楽しみたい方にオススメです!

     

    ・ミッドレンジ

    3~5マナくらいのカードを中心として、カードパワーの高いカードを叩き付け続けて勝つことを目指します。
    攻めるも守るも能動的なゲームを楽しみたい方にオススメです!

     

    ・コントロール

    妨害とドローを基本の動きとしつつ、戦場を制圧して「絶対に負けない」状態を作るか、もしくは相手の妨害を受け付けにくいフィニッシャーによって勝利します。
    相手の脅威を全て捌いて、悠々と勝利したい方にオススメです!

     

    ・コンボ

    マナコストの踏み倒しや、複数カードの組み合わせによる強力なシナジーなど、他のデッキとは違う特殊な方法で勝利を目指します。
    他人とは一風違うゲームを楽しみたい方にオススメです!

     

    ■おわりに

    拙い記事ではありますが、Pauperフォーマットに興味を持ってもらえる内容になっていれば幸いです。
    ここで全ては伝えきれないほどに、魅力に溢れたフォーマットなので、今後とも魅力を漏らさず発信し続けられるよう、PauperMTGも頑張ります!

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