ジャッジコール集 補足コラム

  • 2023.10.13
    その他
    OONS

    ■はじめに

    OONSです。

     

     

    今回は、この動画の補足記事です。
    復習用に動画と同じ内容を残しつつ、少し踏み込んだ情報も追加していきます。

     

    ■墓地の順序について(3:01)

     

    ・《闇の旋動》のように、Pauperのカードプールには「墓地の順番を参照するカード」があるため、墓地の順序の変更は原則禁止されています。他には、最近見ませんが《死の火花》なども墓地順を参照します。

     

    ※ただし、モダン以降のフォーマットであれば基本的に許容されています。墓地順を参照するカードは『ウルザズ・サーガ』以降刷られていないため。このあたりはイベント側の判断に委ねられています。

    ※上記のように順序変更が許容される場合でも、許容されるのは「自分の墓地順の変更」のみ。相手の墓地順序を変更してはいけません。

     

    <参考>
    総合ルール 404.2 ⇒総合ルールビューア
    イベント規定 3.15 ⇒イベント規定

     

    ■《闇の旋動》について(3:58)

     

    ・テキストが少し読みづらいですが、「墓地にあるカードの中で、黒いカードを上から3枚」追放することが追加コストです。

     

    ■《Finishing Move》について(4:48)

     

    ・貼るステッカーや、そのステッカーを貼る対象のパーマネントは、対象として指定しません。効果の解決時にそれぞれ選択します。《Chicken Troupe》の効果なども同様。

     

    ・対象に取らないので、《ギルドパクトの守護者》などにもステッカーを貼ることができます。ロマン。

     

    ・「唱える際や起動する際に、対象に取るかどうか」は、基本的にはカードのテキストに「対象(target)」というキーワードがあるかどうかで判別できます。
    ※例外的に、オーラ呪文は特に説明が書かれていませんが、唱える際に対象を取ります。

     

    <参考>
    総合ルール 115.1 ⇒総合ルールビューア

     

    ■呪文を唱える手順(6:15)

     

    ・呪文を唱える手順は、以下の通りです。
    ①. 唱えることを宣言し、スタックに置く
    ②. モードを選択
    ③. 対象を選択
    ④. マナコスト決定(ここで親和能力を適用)
    ⑤. マナ能力の使用
    ⑥. マナコスト支払い
    《彩色の星》や《宝物》トークンのマナ能力の起動は⑤のタイミングでよく、④の時点でマナコストが決定されているので、親和カウントに含めつつマナを出すことができます。

     

    ・あまり機会は多くないかもしれませんが、似た話では「自分の《宝物》トークンと相手のアーティファクトを対象にして《塵は塵に》を唱えつつ、そのマナを《宝物》トークンから出す」こともできたりします。

     

    <参考>
    総合ルール 601.2 ⇒総合ルールビューア

     

    ■マナ総量(7:41)

     

    ・マナ総量(旧「点数で見たマナ・コスト」)は、フラッシュバックなど代替コストで唱えた場合でも、カード自体に書かれたコストを参照します。

     

    <参考>
    総合ルール 202.3、202.1 ⇒総合ルールビューア

     

    ■忍術能力(9:00)

     

    ・忍術能力は「コストとしてクリーチャーを戻し、効果として自分を場に出す」能力。効果解決前ならまだ手札にいるので、他にもブロックされていないクリーチャーがいれば、複数回起動することができます。
    ※忍術能力をスタックに乗せる際、そのカード自体をスタックに乗せる(手札から離れる)わけではないのがポイント!

     

    <参考>
    総合ルール 602.2a ⇒総合ルールビューア

     

    ■ストーム能力(10:55)

     

    ・ストーム効果のストームカウントは、ストーム効果の解決時ではなく、誘発時に固定されます。解決前に呪文を追加で唱えても、その分は増えません。

     

    ■《緑の防御円》(13:28)

     

    ・発生源として選ぶことは、「対象を取る」行為ではありません。そのため、呪禁やプロテクションなどを無視して無力化することができます。

     

    <参考>
    総合ルール 115.1 ⇒総合ルールビューア

     

    ■複数の対象を取る呪文(15:08)

     

    ・複数の対象を取る呪文は、対象が1つでも残っていれば、立ち消えることはありません。そのため、《焼尽の猛火》で対象に取ったクリーチャーがいなくなってもプレイヤーへのダメージは解決します。《塵は塵に》《Finishing Move》なども同様。

     

    <参考>
    総合ルール 608.2b ⇒総合ルールビューア

     

    ・似たカードで言うと、《粉々》はアーティファクト1つしか対象に取らないので、そのアーティファクトがいなくなると立ち消えてしまうので注意しましょう。

     

    ■優先権①(16:49)

     

    ・ブロック指定後、優先権は「ターンプレイヤー→相手プレイヤー」とパスされ、お互いパスすれば戦闘ダメージステップに進んでしまいます。

     

    ・「優先権を持ったプレイヤーが対戦相手に対応の有無を聞く」ことは、「優先権をパスする」ことと同義とされています。

     

    <参考>
    公式コラム 「今日の1枚:死の隷従」 ⇒公式コラム
    総合ルール 117.3(優先権の移動について) ⇒総合ルールビューア
    総合ルール 117.4(フェイズやステップの終了について) ⇒総合ルールビューア

     

    ■優先権②(18:44)

     

    ・呪文や能力をスタックに乗せた後、優先権は「ターンプレイヤー→相手プレイヤー」とパスされ、お互いパスすれば効果の解決に進んでしまいます。

     

    ・「優先権を持ったプレイヤーが対戦相手に対応の有無を聞く」ことは、「優先権をパスする」ことと同義とされています。

     

    ・イベント規定にも、伝統的な手順の省略の例として「プレイヤーがオブジェクトをスタックに積んだ場合、特に優先権を保持すると宣言しない限り、優先権を放棄したものとする。」「プレイヤーが優先権を保持することを明示せずに複数のオブジェクトを続けてスタックに積んだ場合、それはそれぞれのオブジェクトが解決された後で次のものをスタックに積むことを意図したものとする。」との記載があります。認識の齟齬に注意!

     

    <参考>
    イベント規定 4.2 ⇒イベント規定
    総合ルール 117.3(優先権の移動について) ⇒総合ルールビューア
    総合ルール 117.4(スタック上の能力の解決について) ⇒総合ルールビューア

     

    ■おわりに

    以上!
    今回は特に最近のPauperのイベントで起きそうな話をまとめました。

     

    ルーリング周りに興味が出てきたら、過去のルーリング記事もどうぞ! ⇒過去記事

     

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